ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年6月28日

3件の記事があります。

2016年06月28日どこまでが花?

富士箱根伊豆国立公園 宍戸弘城

雨の日が続きます。

実は箱根は年間の降水量が3500mmにもなり、全国でも有数の、雨が多い地域になります。

そんな雨の多い季節に、ひときわ目立つ存在なのがヤマボウシです。

この時期に山を眺めると、緑のなかに所々白いものを観察できます。

駒ヶ岳ロープウェーからの眺めです。所々白くなっているのを確認できますでしょうか?

これらがヤマボウシの木です。

しかし、一見目立つ白いものは花びらではなく、「総包片」と呼ばれるものです。

いわゆる花の部分は中心にある緑色の部分になります。

赤く丸印を付けたところが花になります。

同じ時期に咲く、同じような形をしたドクダミの白い部分も、同様に「総包片」になります。



道路沿いに植えてあるヤマボウシも多いですし、ドクダミは道端に沢山生えていますので、今度見かけたら一度じっくり観察してみて下さい!




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2016年06月28日南アルプス 登山シーズン幕開け

南アルプス国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。

6月25日(土)北岳の登山口である広河原で「2016南アルプス開山祭」が、
仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳の登山口である北沢峠で第58回「長衛祭」が執り行われ、
南アルプス北部の登山シーズンが本格的に始まりました!!

広河原では、地元芦安中学校生徒による「北岳の歌」などの合唱や、勇壮な夜叉神太鼓の
演奏が響き渡り、祭の最後は「蔓払い」の儀式で今年の安全登山を祈願しました。
(勇壮な夜叉神太鼓の演奏)














(蔓払い)


北沢峠で行われた長衛祭では、南アルプス北部を拓き、女性でも登れる山にしようと
尽力した竹沢長衛翁を偲ぶとともに、今年の山の安全を祈願しました。
今年も地元長野県伊那市特産のアルストロメリアが献花として使われていました。
(献花式)

山梨県南アルプス市の芦安小学校と長野県伊那市の長谷小学校の生徒による発表や合唱も
あり、子どもたちから元気もいただきました!



広河原では、25日の林道バス開通を待ちわびていた大勢の登山者が北岳へ入りました。
(翌日も芦安にある市営駐車場にはたくさんの車が止まっていました。26日午後撮影)


しかし、25日は、風が強く、雨も降り、天候的には厳しかったようです。
山は逃げませんので、お天気と相談しながら安全に山を楽しむことをお勧めします。

南アルプス南部は、7月中旬頃から営業の始まる小屋が多いようです。
登山を計画される方は、事前に情報収集をして、しっかり計画を立ててお出かけください。

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2016年06月28日花盛りの至仏山へ!

尾瀬国立公園 柳澤美果子

こんにちは。

例年7月1日に山開きをし、登山道規制が解除される至仏山ですが、

日記でもお伝えしてきた「今年の異常な少雪」の影響で、

例外的に鳩待峠~至仏山間の登山道規制が623日に解除になりました。

※山ノ鼻~至仏山間の東面登山道は、登山道工事の関係もあり、例年通り7月1日解除です。
また、ルートは登り専用で下山出来ませんのでご注意下さい。

詳しくはこちら↓

https://www.oze-fnd.or.jp/archives/71768/

そんな至仏山へ27日に巡視に行ってきました。

至仏山は今が丁度花盛りです!

開花状況は花にもよりますが、やはり全体的に早まっているものが多い印象です。


ツマトリソウ
森の中にも色々な花がひっそりと咲いています。

樹林を抜けると・・・

シナノキンバイがお出迎え

その先にはお花畑が広がっています!






左上から時計回りで

ジョウシュウアズマギク・オゼソウ・ジョウエツキバナノコマノツメ・クモイイカリソウ
どれも尾瀬では至仏山にしか咲かない花たちです。

そして日本版エーデルワイスのこの花も↓

ホソバヒナウスユキソウ


岩場ではユキワリソウのピンクの花が彩りを添えていました。


そして山頂からは・・

尾瀬ヶ原が一望できます!
よく見ると、木道も、見晴地区の山小屋も見えます。

「あそこが○○で・・。」普段歩いている所を空から見るのも、なんだか地図を眺めているみたいで

楽しいものです。

至仏山、たくさんの花たちとキレイな景色が待っていますよ!

しっかりした登山装備と、登山道から外れないなどのマナーを胸に、出かけてみてはいかがでしょうか?



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