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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

荒川岳の衣の色がどんどん変わる!

2016年10月06日
南アルプス国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
自然保護官事務所のある芦安では、今年もニホンジカの恋の季節が深まっているようです。
ラッティングコール(繁殖期のオスの鳴き声)が夕暮れ時になると頻繁に響き渡っています。

さて、山の秋は駆け足で過ぎていきますが、先日、荒川岳でそのことを実感しました。
(荒川三山の1つ、中岳。9月30日撮影)


9月30日から10月2日にかけて南アルプス南部の荒川岳へ、防鹿柵の冬支度の作業確認に
行ったのですが、行きと帰りで荒川岳の衣(草木)の色が深まったんです。
(荒川三山の1つ、悪沢岳の南東斜面。9月30日の様子)

ほどほどに色づいてはいますね。

(悪沢岳の南東斜面。10月2日の様子)


この2枚の写真はほぼ同じ場所を撮影したものです。
天候が異なるので分かりにくいのですが、9月30日と比較してグッと色の鮮やかさが増した
と思いませんか? たった3日で変わるんですね。

今年の紅葉・黄葉はイマイチ(ナナカマドが紅葉せずに黄色や茶色になって落葉している)と
言われていますが、それでも山の秋は美しいですね。
稜線の紅葉・黄葉は終わり、これから紅葉・黄葉前線は標高を下げていきます。

秋は駆け足で進んでいきますが、南アルプスをくだってくる秋はもう少し楽しめそうです。

【登山者の皆さまへ】
■事前の情報収集をしっかりと!
荒川岳周辺では、山小屋の営業は10月3連休までとなっています。
すでに今シーズンの営業を終えている小屋もあるので事前に情報を確認してお出かけください。
南アルプス南部エリアの山小屋情報はコチラをご覧ください。

■寒さ対策を十分に!
冷え込みも厳しくなっています。9月30日は中岳避難小屋付近で氷が張るなど、朝は氷点下です。
装備の確認をお願いします。

秋山シーズンも安全第一で楽しく登山しましょう♪