アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
南アルプス、高山植物シーズン真っ只中です!!
2018年07月24日みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
今年は昨年に比べて積雪が少なく、例年通り開山前に満開になったため、開山後のキタダケソウを楽しめた方は少なかったのではないでしょうか。現在、既にキタダケソウの開花時期は終わってしまいましたが、北岳のお花畑はこれから見頃を迎えます。この時期に見られるお花をみなさんにご紹介したいと思います。
△シナノキンバイ
花びらが大きく直径が3センチから4センチほどと、とてもよく目立つ花です。大群落を作っているので比較的、見つけやすいです。咲いているシナノキンバイを見ると、わたしは「花のシーズンが始まるぞ!」と感じます。花期は7月上旬から8月上旬までなので、まだまだ楽しむことができますよ!
△タカネグンナイフウロ
アジサイのような淡い紫色の花です。「グンナイ」は山梨県東部の桂川流域の古名を指します。タカネグンナイフウロはグンナイフウロという花の品種であり、主な違いは標高の違い、花の色(タカネグンナイフウロは濃い紅紫色、グンナイフウロは薄い紅紫色)などが挙げられます。撮影日が7月上旬だったということもあり、花の奥につぼみの姿を見ることができました。
△サワギク
木の陰に隠れてひっそりと咲いていたサワギクです。花は小さく、ちょこんと咲く雰囲気がとても可愛らしいです。可愛らしいサワギクですが、花が散る頃はボロくずのように見えることから「ボロギク」と呼ばれます。ボロくずのように見えてしまってもわたしはサワギクと呼び続けたいと思います...!!
これからの時期はたくさんのお花が咲き、疲れたみなさんを癒やしてくれることでしょう。これからどんなお花を見ることができるのか、楽しみですね!!
++++++++++++ 登山されるみなさんにお願い ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎ストックにゴムキャップをつける
ゴムキャップをつけないで使用してしまいますと、登山道に穴があき、雨で土が流れやすくなってしまいます。土が流れ出すと、登山道が傷み、植物の育つ環境が損なわれてしまいます。また、ストックをつく際は、登山道のわきではなく、登山道上についていただきますよう、ご協力お願いします。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++南アルプス国立公園 南アルプス自然保護官事務所 +++++++++++++++++