アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
南アルプス北部で秋を感じてみませんか?
2018年10月09日みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
先日南アルプス南部の紅葉のようすをお伝えしましたが、北部でも紅葉が始まっています。
△広河原から見た北岳
広河原から見た北岳のようすです。写真では分かりづらいですが、北岳上部は紅葉がかなり進んでいます。広河原の紅葉真っ盛りまではもう少しのようです。まだ北岳は冠雪していませんが、運がいいと広河原の紅葉とともに北岳の冠雪を見ることができます!
広河原を散歩していると秋のお花見つけました!
△ノコンギク
秋頃に花をつけるこのお花は【ノコンギク】です。高標高域に咲くのではなく、広河原や林道など比較的低標高域に咲きます。この可愛らしい紫色の花を見つけると秋を感じます。広河原では、あちらこちらで咲いているので探してみてください。
広河原よりも標高が500mほど高い北沢峠では木々の色づきがかなり進んでいます。
△木々が紅葉・黄葉している北沢峠
北沢峠はシラビソやトウヒなど紅葉しない樹木が多いですが、ところどころで赤や黄色に樹木が染まっており、絵の具で塗ったような見事な色付きでした!空を見上げると太陽の日差しでより綺麗に見ることができますよ♪この日は1日中太陽が出ていましたが、標高2,000mほどの北沢峠ではフリースを着ていても少し肌寒く感じました。お越しの際は暖かい格好で来てくださいね。
△北沢峠に現れた沼 △普段の光景
(撮影場所は若干異なります。)
北沢峠の長野県側、こもれび山荘の前に大きなくぼみがあるのをみなさん、ご存じでしょうか?夏はコバイケイソウなどがこのくぼみいっぱいに咲きます。このくぼみに先日の台風24号の影響によってなんと、大きな沼ができてしまったようです!!台風後は毎回北沢峠休憩所の現地確認に訪れます。その際、川の増水はよく見かけますが、北沢峠前のくぼみに沼ができているなんて事はありませんでした。継続的に大雨が降っていたものと考えられます。水位が高いので、水が完全に引くまで時間がかかりそうです。今なら水面に反射した紅葉した木々を見ることができますよ!
今回の台風24号は南アルプスに大きな爪痕を残しました。道路や登山道が通行止めになっている場所もあります。また、南アルプス南部では営業を終了した小屋が多くなり、南アルプス北部でも今週末で営業終了という小屋もあります。下調べを十分に行い、楽しく安全な登山を心がけてくださいね!