アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
南アルプスから見る富士山
2018年12月25日みなさん、メリークリスマス!
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
みなさんは山と言えばどの山を思い浮かべますか?中部山岳や北海道各地などさまざまな意見が出てくるかと思います。山に登られる方、そうでない方も多くは『富士山』とお答えになるでしょう。そこで今回は南アルプス山域から見る富士山特集をみなさんにお伝えしたいと思います。
1.中岳から荒川小屋間
△富士山と白峰南嶺間に広がる雲海
こちらは南アルプス南部の荒川三山の1つ、中岳から荒川小屋の間で見た富士山です。水平に広がる雲海がとても綺麗ですね。富士山の前にある稜線は白峰南嶺です。広河内岳や黒河内岳(笹山)が含まれます。右から2番目にある2つのとんがりは笊ヶ岳と呼ばれる山で、南アルプス南部の360度大パノラマを楽しむことができます。
2.仙丈ヶ岳
△仙丈ヶ岳から日本TOP3を眺める
左から富士山、北岳、間ノ岳。そうです、仙丈ヶ岳からは日本のTOP3を眺めることができるのです。この構図を綺麗に見ることができるのは仙丈ヶ岳だけです!!!写真ですと、北岳のほうがなんだか大きく見えますが、富士山と北岳の標高差は583m。意外とあるんです。未だに南アルプスが隆起し続けていると言っても、追いつくことは随分先になりそうです。
3.鳳凰三山 観音岳
△薬師岳と富士山
こちらは鳳凰三山の1つ、観音岳から見た富士山です。残雪期に撮影したので、富士山の頭は白くなっています。稜線にも若干、雪が残っていますね。富士山の右下に見えるのが薬師岳です。他の鳳凰三山である地蔵ヶ岳や薬師岳からも富士山を眺めることができますが、私は観音岳から見る富士山が1番好きです。
4.北岳肩ノ小屋
△日の出と富士山
こちらは北岳肩ノ小屋から見た日の出と富士山です。早起きして下界から見る富士山と日の出もとても美しいですが、山から見るとさらに綺麗さを増す気がします。撮影時期が10月だったので、6時頃でも空はまだ暗いです。同じ場所からの景色でも季節や時間によって見え方が変わってきます。登る時期を変えて撮影するのもいいですね。
南アルプスからはほとんどの場所で山頂から富士山を見ることができます。場所によっては登山道や小屋から見ることもできます。自分だけのお気に入りの場所、時間、季節を探してみてはいかがでしょうか?