2019年3月20日
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2019年03月20日箱根の春を告げる風物詩
富士箱根伊豆国立公園 箱根 池田興平
この時期、箱根の風物詩と言えば仙石原の山焼き(野焼き)です。
箱根の仙石原ススキ草原では、毎年3月頃にススキ草原の山焼きが行われます。
今年は山焼きが予定されていた日に、強風や草原の湿り気により2度の延期の末、3月15日に実施されました。
このように当日の天候と草原の乾燥状態などの状況によって延期することがあるため、山焼きが見ることができた観光客は幸運ですね!
当日は山焼き見学会場が確保され、地元の方々や観光客が山焼きを見守ります。
箱根の春の訪れを感じさせられる風景でした。
多くの関係者が集まり、何台もの消防車が配備され万全な状態で今年も火入れが行われました。
モクモクと白い煙が上に上がっていくのが見えます。
ススキ草原の台ヶ岳山麓側から着火され、風に吹かれて徐々に炎の範囲が広まっていきます。
はじめは火の燃え広がりが遅かったものの、勢いを増しその後は20分程で一気に全体に火が行き渡りました。
白煙が立ちこめていて山肌が見えない状況が続きます。
燃えていない箇所は作業員が火を付けて歩き回り、ススキ草原の全体に火が行き届くようにします。
山焼きの最中はパチパチとススキが燃え広がる音が続き
少し近くに寄ると熱波が伝わり露出している顔は熱く煙も音も一層迫力があります。
毎年山焼きを行う理由としては、山焼きを行わずにしておくとススキ草原の植生遷移が進み草本から雑木が生えて森林帯に変わってしまうためです。
ススキの美しい景観を維持するため、草原の植生環境を守るために山焼きは行われているのです。
一度焼け野原となった仙石原のススキ草原も、4月の中旬頃にはまた新たな新芽が姿を現します。
季節は巡り、今年の秋にも黄金色のススキ草原が見られるのが楽しみです。
平成31年3月12日(火)尾瀬ヶ原での除雪に同行し巡視点検に行ってきました。
冬になると、毎年除雪隊が山小屋や橋の除雪を行うのですが、雪深い尾瀬に徒歩で入ることは難しいためヘリコプターで行きます。今回は戸倉から竜宮十字路付近まで行きました。
△ヘリコプターから撮影
初めてヘリコプターに乗ったのですが、高いところが苦手なのでどこを飛んでいるのかさっぱり分かっていません。この日は天気が良く、風もなかったのが救いです。
△一面雪の尾瀬に到着
尾瀬ヶ原に下りて、スノーシューで歩きます。辺り一面真っ白な雪で覆われていて、ここで初めて綺麗な景色に気付きました。尾瀬の冬景色を見るのは初めてで、とても貴重な体験をすることができました。
△作業前にはしっかり安全確認
万全の装備と安全確認をしっかりします。一歩間違えれば転落の恐れもあるので慎重に作業しなければなりません。
△手作業での橋の上の除雪
今回は環境省が管理している竜宮十字路付近の橋の除雪点検をしてきました。
積雪量は例年よりも少ないようですが、やはり尾瀬は豪雪地帯ですので、それなりに積もっています。除雪は手作業ですので、かなり重労働で大変な作業になります。誰でも作業できるものではなく、尾瀬のことや雪の状況をよく知っているプロの除雪隊がこうして、冬の尾瀬を守っています。
△ヘリから見た風景
冬の尾瀬は豪雪地帯なので一般的には容易に入ることができません。
冬山なので万全な準備が必要です。
△白一色となった広大な湿原から見える至仏山
別世界です。新たな尾瀬国立公園の大自然を見ることができました。