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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

#STAYHOME 尾瀬の花を紹介します!

2020年05月11日
檜枝岐

みなさん、こんにちは!檜枝岐自然保護官事務所の細川です。

緊急事態宣言が延期されたため、今後の尾瀬国立公園内の施設も昨年とは大幅に運営状況が変わってきております。

今のところ入山自粛は変わりなく、宿泊やキャンプの利用はできません。

御池登山口より前の御池ロッジに入る分岐の道路は封鎖されております。

外出自粛中に息抜きすることはなかなか難しいところですが、この状況が終息した際には是非、尾瀬に遊びにいらしてください!

そこで今回は、尾瀬に咲いている花の中で「私が好きな花ベスト4」を紹介します!


1位「コオニユリ」

7月下旬から8月下旬にかけて湿原によく見られる尾瀬の夏を代表する花の一種。

鮮やかなオレンジ色に黒い斑点がたくさん付いており、晴れたとき青空をバックに撮影するとオレンジと青のコントラストがとてもきれいに見えます。

しかし、花は下向きに咲いているので下からのぞき込むように撮影することをオススメします。


2位「ワタスゲ」

花の後の花穂は白い綿に包まれており、風が吹くとワタが舞い上がり幻想的な雰囲気になります。群生している姿は雲の上にいるような感覚で、低い位置から見るとさらに密集具合がよくわかります。似た植物に「サギスゲ」があり、こちらはワタが癖っ毛のように跳ねて尖った印象です。


3位「ギンリョウソウ」

葉緑素を持たないため光合成をせず、栄養を菌類から取っている腐生植物と呼ばれる植物です。森林内に生育しており、目の前にいきなり現れたように出会うことがあるので少し驚きます。見た目や生態も不思議な植物ですね。


4位「サワラン」

湿原に咲く花で一輪に1~2個付く花は大きく開くことはないですが、色鮮やかな濃いピンク色をしています。絵の具で塗ったかのように目立つ色のため、小さい花ながらも見つけやすいかと思います。

以上、「私が好きな花ベスト4」でした!

サワランをどうしても入れたかったのでベスト4まで紹介しました。

他にも紹介したい植物がたくさんあるので今後も楽しみにしていてください。

-----「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」について-----

 利用者の皆様におかれましては、入山自粛へご理解・ご協力いただきありがとうございます。

 尾瀬では「#STAYHOME」の取組に賛同し、「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」を実施しています。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のための外出自粛により、国立公園を訪れていただくことができない状況の中で、来訪を楽しみにされていた方に向けて、また、収束後に国立公園の美しい自然や文化を満喫したいと思っている多くの方に向けて、国立公園の魅力をインターネット上で広く情報発信することを進めていきます。