アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
#STAYHOME 「みんなの1枚@尾瀬」
2020年06月02日こんにちは。片品自然保護官事務所の尾池です。
6月に入り、関東の梅雨入りがいつになるのか気になる今日この頃です。外出自粛が続き、これから長雨が続く梅雨の季節がやってくるのでまたSTAYHOMEになるのかなと思うと少し憂鬱になりがちですね。しかし、この時期に楽しめることを考えながら気分をリフレッシュできると良いかなと思います。
今回は、片品自然保護官事務所の職員が尾瀬の巡視や業務で撮った写真を載せようと思います。
4月より新たなメンバーとなり4人体制の事務所となりました。
▼自然保護官の石井保護官の1枚
■2020.05.12 センサーカメラ点検
5月18日のAR日記でも紹介した、センサーカメラの点検に行く道中、カモシカに出会いました。
カモシカを見たのは初めてですが、ニホンジカと比べ丸々としている印象でした。毛の色合いも相まって、一瞬イノシシかと思ったほどです。
このように、巡視などで外に出る度に、シカやクマ、小鳥から猛禽類まで多種多様な鳥たち、イモリ、カエル、イワナなどの魚・・・と、たくさんの動物に出会うことができ(あまり歓迎できない動物もいますが・・・)、
自然豊かでにぎやかな場所に来たのだと、改めて実感します。(石井)
▼利用企画官の安類企画官の1枚
■2020.05.27 ハルザキヤマガラシ駆除作業
この時期に毎年行っている駆除作業に参加しました。ハルザキヤマガラシは北米やヨーロッパから持ち込まれた外来植物で、10年ほど前から鳩待峠まで侵入が確認されました。作業の効果も見え始めかつての大繁殖は無くなってきましたが、まだまだ油断ができないですね。(安類)
▼生態系保全等専門員の小林専門員の1枚
■2020.05.29 下ノ大堀シカ柵設置
尾瀬国立公園では環境省の事業として植生保護柵を設置しています。設置作業は業者に委託していますが、先日お手伝いとして作業に参加してきました。支柱やネットなどの資材はかなり重く、肩にアザができていました・・・。シカの食害から湿原植生を保護するためには大変な労力と時間が必要であることを痛感しました。(小林)
▼私の1枚
■2020.05.28 研究見本園のミズバショウ
下ノ大堀のシカ柵設置に行く途中に撮影しました。山ノ鼻エリアにある研究見本園ではミズバショウが可愛らしく咲いていました。「研究見本園」と作られた植物園のような名前ですが、自然に自生していて人工的なものではありません。(尾池)
全国の「緊急事態宣言」が解除されましたが、引き続き、県境をまたぐ移動の自粛要請等が出されています。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間、尾瀬への入山を控えるようお願いしております。
群馬県側のみ入山は可能となっておりますが、上記のことから山小屋や多くの施設が休止しているため、救助体制が整っておりません。また携帯電話はほとんどの場所でつながりません。これから6月は雨が多く、木道がとても滑りやすくなります。木道はヌルヌルしている箇所があり、登山靴でも滑ることがあります。毎年転倒してケガをしてしまう方がいますので、十分に気をつけなければなりません。
【お知らせ】尾瀬への入山自粛について(2020.5.29現在)