アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
夜叉神峠にセンサーカメラを設置しました
2020年12月24日みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
これまでに何度か夜叉神峠巡視の様子をアクティブ・レンジャー日記に掲載してきました。巡視する度に見かけるニホンジカ。多いときには10頭以上見たこともあります。ニホンジカだけではなく、糞や樹皮剥ぎ、食痕も多く見られます。
環境省では、夜叉峠で新たにニホンジカ捕獲事業を実施する予定であり、夜叉神峠のどの場所にどのくらいのニホンジカが生息しているのかを知るために、これまでの目撃情報と糞や食害の多さ、積雪に残っていた新しい痕跡などから設置候補地を挙げ、センサーカメラの設置を行いました。設置したこのセンサーカメラは動いている物体に赤外線が反応し、撮影することができます。昼間だけでなく、夜間の撮影も可能です。
シカが通る場所が映るようにカメラを良い角度で設置できるかによって、うまく撮影できる・できないが大きく変わります。直立する樹木にカメラを設置するのですが、斜面の場合には、カメラを下向きに調節するため、落ちている枯れ枝を支えにするなど設置にコツが必要になります。この日は5台のセンサーカメラを設置。最初の1台こそ時間がかかりましたが、数を重ねるにつれて設置に時間がかからなくなり、テスト撮影も一発クリア!これまで設置されているセンサーカメラを見ても特になんの感情もなかったですが、実際に設置作業を経験してみて、¨大変な作業なんだ¨と気づかされました。
今後は月に1回程度、電池の交換やデータの回収を行います。作業の様子や撮影状況については、アクティブ・レンジャー日記でもお伝えしたいと思っています。
この日は快晴で白峰三山が綺麗に見えました。前回はガスで真っ白な白峰三山だったので、今回はスッキリした景色を眺めることができて良かったです♪
ただ、やはり積雪が少ないような気がします。年末年始は寒波が到来するようで、今後の降雪に期待です。
南アルプス自然保護官事務所からお届けするアクティブ・レンジャー日記は年内これで最後になります。令和3年も更新を頑張りますので、引き続き、よろしくお願いいたします。みなさん、よいお年をお迎えください。