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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2021年3月18日

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2021年03月18日富士山が見える場所

富士箱根伊豆国立公園 沼津 刑部美鈴

こんにちは!沼津管理官事務所の刑部です。

最近は花粉症のため、巡視中も杉林の中を歩くのがつらくなってきました。

帰りの車の中で鼻水と目のかゆさに襲われています。花粉の少なかった昨年に比べて、今年は例年通りらしいですが、昨年が少なかっただけに今年がひどく感じられてしまうのは私だけでしょうか。

今回は富士山の絶景が見られる場所をいくつかご紹介します。

【長者ヶ岳】

変わった名前の山ですが、山頂からは富士山と田貫湖の眺めが美しいです。

▲長者ヶ岳山頂より 富士山と田貫湖

春になると長者ヶ岳から天子ヶ岳にかけて、ゴヨウツツジ(シロヤシオ)がきれいに咲くので、のんびりと富士山を見ながらのハイキングも気持ちがよいですね。

長者ヶ岳の山頂へは田貫湖北バンガローサイト駐車場から約2時間半程度です。東海自然歩道の一部を通り山頂に向かいます。登山道の下部は植林の杉や檜の林ですが、上部にいくに従ってブナやミズナラなどの自然木が目立つようになってきます。


▲北バンガローサイト駐車場 ここからも富士山が!

東海自然歩道とは↓

http://www.tokai-walk.jp/about.html

長者ヶ岳の山頂まで歩くのはちょっと大変という方は、田貫湖からでも富士山がきれいに見られます。風がなければこんな風に田貫湖に移る逆さ富士も!

▲田貫湖から見える逆さ富士

休暇村富士の前にあるデッキ付近にはスロープもあるので、車椅子の方でも気兼ねなく散策にきてこの風景を楽しむことができます。ここからの景色も富士山がある風景100選に選ばれています。

富士山がある風景100選とは↓

http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_94.html 

独立峰というのはやはり目がいきますし、存在感も大きいですね。

その中でもとりわけ富士山というのは日本一の標高のある山というだけあり、近くで見ると、ものすごい迫力があります。国内外からシーズン中に多くの人が富士山を目指すというのもわかる気がします。

田貫湖には国設の自然学校第1号として2000年にオープンした田貫湖ふれあい自然塾もあり、自然を身近に感じられる場所です。

▲ 田貫湖ふれあい自然塾

田貫湖ふれあい自然塾↓

http://www.tanuki-ko.gr.jp/facility/index.html

▲ ブナの実

長者ヶ岳の山頂でこんなものを見つけました。

ブナの実です。秋に落ちた実が残っていました。熊も大好きなブナの実ですが、人間が食べてもおいしいです。こんな小さな実を熊がきれいに食べるなんてなかなか器用だなあといつも感心してしまいます。ブナの実は6年程の周期で豊作になるといわれています。

ブナは戦後、資材としては腐りやすく役に立たない木として大量伐採され、杉や檜の植林に姿を変えてしまったりもしましたが、森に住む動物たちにとっては貴重な食料を提供し、命をつないでいくものなのですよね。

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