アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
キタダケソウ、咲いています!
2021年07月01日みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
6月上旬、キタダケソウの開花状況の確認のため、北岳に行ってきました。
キタダケソウは世界中どこを探しても北岳山頂の周辺にしか咲かない貴重な花です。例年では、6月中旬に満開になりますが、今年はなんと、5月下旬に開花しているとのこと。温暖化の影響なのでしょうか...
昨年もキタダケソウ開花状況確認のため巡視に行ったものの、天候が悪く、稜線まで出ることができなかったので、私にとって2年ぶりのキタダケソウになります。巡視前の天気予報を見ると、連日晴れ予報!胸が踊ります!!
北岳の山頂を経由し、池山吊尾根分岐を八本歯のコルへ下ります。この辺りからがキタダケソウの群生地になります。
綺麗に咲いていました!昨年見られなかったこともあり、元気に咲いている様子を確認することができてとても嬉しかったです!
キタダケソウと間違えられがちのハクサンイチゲはまだつぼみが多く、見間違えることはないくらいキタダケソウが咲いていました。今は、どちらも開花しているので、見分けるのが難しいかもしれません・・
キタダケソウだけでなく綺麗な南アルプスの山々を見ることができました♪
△北岳山頂より中白根山、間ノ岳
△北岳肩ノ小屋から仙丈ヶ岳
25日より、芦安・奈良田ー広河原の交通機関が運行し、広河原へアクセスしやすくなりました。環境省直轄施設である、野呂川広河原インフォメーションセンターでもアルコール消毒やサーマルカメラを導入し、コロナウイルス対策を行っています。これまでと大きく違う点としては、1階バスターミナル付近の玄関口を【入口専用】、2階の広場付近を【出口専用】とし、施設全体を一方通行にしています。
ご不便をおかけしますが、ご協力いただきますようお願いします。
山小屋でも予約システムの導入や寝具の持ち込みなどこれまでと大きく変わります。登山計画と合わせて、宿泊を想定している山小屋ではどのような装備が必要なのかも必ずご確認ください。
コロナウイルスの落ち着きが見えず不安もありますが、たくさんの方に南アルプスを楽しんでいただけますと嬉しいです。