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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

まっしろ「奥日光」

2022年02月02日
日光 大森健男

 皆様こんにちは!日光国立公園アクティブ・レンジャーの大森です。

 今年の冬は例年になく、雪が多い奥日光となっています。

 戦場ヶ原などの木道はすっかり雪に埋まっていて、歩くときは道からはずれないように注意してください。

湿原には春を待つ植物が眠ってますし、木道からそれるとすっぽりと雪に埋まりますのでご注意を!

 戦場ヶ原「木道と雪原」 トレースを外れないようにお願いします。

 戦場ヶ原に方面に向かう木道がズミの林間に続いています。こちらもご注意を!

 また、湿原だけでなく湖も注意が必要です。奥日光の中禅寺湖はめったに凍りませんが、標高1500m近くの湯ノ湖は、結氷する時が多く、今年は温泉が湧き出す湯元温泉側の湖面を除きほぼ全面結氷しています。

 凍った湖面の上は積雪していて広い雪原状になっています。このような湖面に足を踏み入れるのは危険です、氷が割れますので侵入は厳禁です!!

 今年の湯ノ湖の状況

 また、奥日光は時により地吹雪となるときもありますので、車の運転なども注意が必要です。

 湯ノ湖畔の地吹雪 車はもとより、歩くことも困難となります。 

 

 しかしながら風や雪がおさまり太陽が顔をだしている日は、スノーフィールドとして真っ白な奥日光を堪能できます!

 日差しも感じる日、風雪のあとの戦場ヶ原の真ん中を流れる湯川では、お菓子?が現れます。

 大きさが分かりづらいかもしれませんが、直径1mの雪見大福??巨大マシュマロ!!出現です。

 こちらは巨大「綿あめ」か!! 

 湯元の泉源も、雪をかぶりすっぽりと甘い?ものに変わったのかと気になり見に行きましたが、さすが温泉です。暖かさと寒さが同居していました。

 奥日光湯元温泉 泉源

 温泉の熱で地面が出て、解けた雪がつららとなってました。いつもながら硫黄の香りがたまりません!!

 この湯元では、湯元温泉旅館組合がメインとなり奥日光湯元温泉雪まつり実行委員会を組織して、毎年2月に奥日光湯元温泉雪まつりとして、湖畔の園地で氷の彫刻や雪灯籠などを実施していましたが、コロナの影響もありここしばらくは中止されています。今年は趣向を変えて、「アウトドアディズin日光」と称して、日光自然ガイド協議会の協力を得て雪上でのスノーシューやクロスカントリースキー、輪かんじき、エアボード、バードウオッチングなどなどのいろいろな体験アクティビティを開催することとしています。

 湯元温泉旅館組合HP http://www.nikkoyumoto.com/ 

 アウトドアディズin日光のほかにも、温泉の湯めぐり手形や雪あかりハイキングなどの夜のアクティビティなどもあります。

 栃木県では「まん延防止等重点措置」がとられており、このイベントでも、屋外で感染対策をしっかり行って実施する予定としていますが、状況等により変更もありますのでHP等でご確認いただきたいと思います。

 また2月からは、「道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣」において、私たち関東地区のアクティブ・レンジャーによる写真展を開催しています。道の駅の中ですので、こちらは雪の中ではありません。

 AR写真展ちらし

http://kanto.env.go.jp/R3AR_photo_collection_poster_nikko_mitinoekinikko.pdf

まだまだ、寒い季節が続きます。お体にお気を付けてお過ごしください。奥日光からの季節のお知らせでした。