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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

子どもパークレンジャー2025を開催しました

2025年10月28日
奥多摩 山村源
親子で参加できる自然体験イベントとして、今年も「環境省レンジャーと森と川の国立公園を調べよう」をテーマに、子どもパークレンジャー2025を開催しました。
国立公園の美しい自然を守ることに取り組んでいる環境省レンジャーの仕事の一端を体験できるイベントとして、今年は東京都奥多摩町の氷川渓谷、山梨県山梨市の西沢渓谷の2箇所で実施し、合計14名の方にご参加いただきました。
 

●氷川渓谷

当初は一週間前に実施する予定でしたが、台風の接近に伴う影響で、予備日として設定していた令和7年9月13日(土)に行いました。
 
(ブリーフィングの様子)
(子どもパークレンジャーに任命)
奥多摩ビジターセンターにて参加者へのブリーフィングを行った後、調査を行う際に使用する腕章やフィールドノートをお渡しして、「子どもパークレンジャー」に任命します。
保護者の方も一緒に子どもパークレンジャーになっていただき、調査に取り組んでいただきました。
 
そして、氷川渓谷の周辺で動植物の調査を行ったり…
 
(樹の上に動物の住処が?!)
(周りには動物の食痕がたくさん)
国立公園を守る色々なルールやマナー等についてのレクチャーを行いました。
 
(どんなルールがあるでしょうか)
(渓谷の吊り橋にも秘密が…)
この日は天気にも恵まれたため、氷川渓谷の河原に降りて水生昆虫の調査も行いました。
トビケラなどの昆虫を見つけると目を輝かせていました。
 
(流れも速く昆虫がいるか心配でしたが…)
(無事見つかったでしょうか?)
その後ビジターセンターに戻り、レンジャーの仕事や秩父多摩甲斐国立公園についての説明と、質問タイムです。
長年携わっているスタッフによると、最近は保護者の方からの質問も増えているとか。
 
(恒例の質問タイム)
(保護者の方も熱心に聞いていただきました)
最後に、今日体験したことの振り返りと、参加者全員に「子どもパークレンジャー宣言」を発表していただき、修了証をお渡ししました。
 

●西沢渓谷

令和7年10月11日(土)に実施しました。
当日は小雨が降る生憎の天気でしたが、子どもたちが元気いっぱいだったことがとても印象に残る一日となりました。
 
(道の駅みとみでブリーフィング)
(雨でも楽しそうな子どもたち)
道の駅みとみのスペースをお借りしてブリーフィングを行った後、参加者の皆様を「子どもパークレンジャー」に任命して調査に取り組んでいただきました。
西沢山荘までを往復して、動植物の調査を行うとともに自然を守るための決まり事などを紹介します。
 
(ドングリ探し。短時間で10個以上見つけた人も!)
(他の生物との関わりも考えます)
(色々なルールやマナーがあります)
(自分の靴が自然にダメージを与えることも…)
(西沢山荘前では意外な動物の痕跡が)
(安全を確認しつつ水生昆虫調査も)
その後、道の駅みとみに戻り様々なレクチャーと質疑応答、振り返りを行いました。
最後に参加者全員が「子どもパークレンジャー宣言」を発表し、修了証をお渡ししました。
 
(森も川も生き物も、みんな繋がっています)
(レンジャーから修了証を交付しました)
なお、西沢渓谷では山梨市役所にもご協力いただきました。
市役所の職員さんからは、西沢渓谷をどのように管理しているのかといった説明をいただき、様々な立場の人が連携して国立公園を守っているということを理解することができました。
ご協力に感謝いたします。
 
氷川渓谷・西沢渓谷いずれの回でも、動植物の調査を体験しつつ、レンジャーがどのような仕事をしているのかお伝えしました。
子どもも大人も、参加者全員が「子どもパークレンジャー宣言」を行い、自然を守るためにどうしていくのかを自分の言葉で宣言していただいたことを、とても嬉しく感じています。
今後とも、自然の保護や利用の推進とともに、自然に触れ合うことができる機会の創出にも取り組んでいきます。