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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

「もう6月!! …尾瀬の山々も徐々に山開き!」

2025年06月10日
檜枝岐 奥 美絵
皆様こんにちは!!
「あ~今年も尾瀬のシーズンが始まった!!」と思っていたのも束の間、気づくともう6月!!4月終わりにシーズン始まったばかりの尾瀬の様子をお伝えしたい!と「尾瀬のシーズンが始まりました~」というタイトルで書き始めたこのAR日記でしたが、バタバタしているうちに1か月が過ぎ、、書きかけていたトピックは遠い昔のことになってしまいました(泣笑)。
今年はとにかく雪が多く、道路の開通や登山道の残雪等例年通りではないことが多くどうなることかと思いましたが、やっと雪も徐々に解けてきました。

 
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3月8日の御池登山口の様子。車道はほとんど雪に埋もれています。
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4月30日駐車場OPEN前日の御池。本当に明日OPEN出来るのかな?という雪の量でした。
でもそんな雪のおかげもあり、今年はきれいなお花達が沢山見られそうです!
以前にも書いたのですが、雪が少ない(=雪解けが早い)と春先植物の芽が早く地表に顔を出し、霜にやられてしまうのです。その点今年は霜にやられることもなく綺麗な花々が見られています。

 
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今年は花の数も多く尾瀬の至る所で一面真っ白に埋め尽くす水芭蕉の景色が見られています。(写真の場所は釜ッ堀)

尾瀬は6月、7月山開きラッシュを迎えます!!

その最初は「田代山・帝釈山・大倉高山山開き」ここは2007年尾瀬が日光から独立した際に、尾瀬国立公園に新しく編入した地域なのですがとっても素敵な地域なのです。

 
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猿倉登山口で行われた田代山山開き神事の様子。登山者の安全を祈願します。
神事が終わるとさぁ登山開始です!!🗻

田代山は「花の百名山」として知られており、400種類の高山植物が自生しています。
登山道沿いには沢山の種類のお花が見られ、また、登山道は地元の方々によってよく整備されているので、とても登りやすく、お花を楽しみながら登れるのが魅力的です。






 
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〈ユキザサ〉葉が笹の葉に似ており、花が雪のように白く小さいことかこの名前がついたようです
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〈ムラサキヤシオツツジ〉新緑の中に鮮やかなピンクがとても映えます
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〈タケシマラン〉葉の下に釣り下がるように小さな花がついており、歩行中とても見つけにくいですが、黄緑色の小さなお花がとてもかわいいです
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〈ツバメオモト〉
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〈オオカメノキ〉
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〈コヨウラクツツジ〉
そして山頂に着くと広い湿原が広がり、その向こうにはきれいに会津駒ケ岳を望むことができました。
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お天気の良い日には遠く飯豊連峰や吾妻連峰も望めるようです。
そして、山頂にもお花❁お花❁お花❁~
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〈タテヤマリンドウ〉尾瀬の中でこの時期タテヤマリンドウをよく見かけるのですが、花色の濃淡には個体差があり、田代山で見るタテヤマリンドウはとても色が濃い気がします
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〈ヒメシャクナゲ〉ツツジ科ヒメシャクナゲ属の常緑小低木で名前の通りよく見ると小さな葉はシャクナゲの葉に似ています
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〈ワタスゲとチングルマ〉
山頂付近はまだ蕾が多い感じでしたが、これから沢山のお花が開き、一面お花畑になるのでしょう。
1週間後、2週間後、3週間後…の田代山がどんなになっているか、とても楽しみです♪
尾瀬国立公園というと「尾瀬ヶ原」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、尾瀬国立公園には色んな場所があり、それぞれ違った魅力があります!
今からがとっても良い時期になるかと思うので皆様もぜひ!田代山に足を運んでみてはいかがでしょうか。
 

下山中に見つけた可愛い生き物

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下山中、水場にハコネサンショウウオがいました。
この子はまだ小さいですが、この時期、交尾、産卵の為に山から沢に下りてくるのだそう。
この手と足がたまらなく可愛いです(^o^)


では、次回はあまり間を空けないで尾瀬のことまたご紹介できたらと思います。
お読みいただきありがとうございます!