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関東環境局

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

三国山稜の巡視 ~ブナの稜線と富士山の展望~

2026年08月13日
沼津 池崎太郎

1.はじめに

今回は4月中旬に実施した、三国山稜の巡視の様子です。
三国山稜は山梨県・静岡県・神奈川県の県境に位置する、三国山から西に緩やかに続く稜線です。この稜線の山梨側(北側)が富士箱根伊豆国立公園の特別地域に指定されています。今回の巡視では三国峠から道の駅すばしりまでの区間を歩きます。静かなブナの森と富士山の展望が楽しめるコースです。地元自治体が整備している「富士箱根トレイル」の一部にも指定されています。
<ブナの稜線>
<富士山の眺め(稜線で)>

2.巡視の様子

(1)三国峠駐車場から三国山へ

三国山の登山口となる三国峠の近くに富士山のビューポイントである「山中湖明神山パノラマ台」があります。今回はパノラマ台の様子を確認してから車で数分の位置にある三国峠駐車場に移動して巡視を開始しました。
<パノラマ台からの眺め>
<三国峠駐車場>
<登山口>
駐車場脇の登山口からすぐに登りが始まり、登りきると三国山山頂に到着です。ブナに囲まれた静かな山頂です(展望はありません)。ここから東西に登山道が伸びています。東に進むと丹沢方面へ。今回は西の籠坂(かごさか)方面に向かって進みます。
<三国山への登り>
<三国山山頂>

(2)三国山から立山へ ~稜線を歩く~

三国山を後にします。なだらかな稜線とブナの景観が印象的な稜線歩きが始まります。新緑にはまだ早いこの時期、木々の隙間から時折富士山が見えます。幾つかのピークと富士山の展望地を経てあざみ平へ。この辺りから桜の花を見かけるようになりました。
<木々の間から覗く富士山>
<ブナの森>
<いくつかのピークを越える>
<あざみ平手前の展望地で>
ここで籠坂峠へ下る方も多いと思いますが、今回は立山に向かってそのまま西へ進みます。あざみ平から少し登り返して分岐で下り気味に支尾根を進むとそこが立山展望台です。ここでも富士山を眺めることができます。なお、展望台と言っても展望のための人工的な施設はありません。
<あざみ平で広がる景色>
<あざみ平付近の桜>
<籠坂峠との分岐>
<立山展望台で>

(3)立山から道の駅すばしりへ

立山から先は紅富台まで次第に標高を落としていきます。この間、あちらこちらで桜の花に出会いました。
紅富台からは舗装路をしばらく歩けば道の駅すばしりに到着します。
<立山からの下山路の桜>
<紅富台で>
<道の駅すばしり>

3.周辺の見所

山中湖明神山パノラマ台

今回の巡視のスタート地点である三国峠のすぐ近く、三国山の隣に位置する明神山の中腹に設けられた展望台です。富士山とその裾野、そして眼下の山中湖を一望できる展望地です。詳しくは山中湖村などが情報を発信しています。
<山中湖明神山パノラマ台>
<パノラマ台から望む富士山>
『東口本宮 冨士浅間神社』

須走口登山道の起点として位置づけられる東口本宮冨士浅間神社(小山町)。平成25年に富士山本宮浅間大社(富士宮市)などとともに世界文化遺産の構成資産の一つとして登録されました。今回の巡視のゴールである道の駅すばしりから徒歩で訪れることができます。

4.最後に

三国山稜は、訪れる人も多くはない静かなブナの森、そして要所での展望が印象に残る場所でした。登山道の状況としては登山道・道標とも整備されており、険しくはない地形と相まって概ね歩きやすい印象でした。
なお、今回は春の訪問となりましたが秋には紅葉も楽しめます。訪問の際はしっかりとした登山装備で、このブナの稜線歩きを楽しんでみてください。