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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

自然をつなぐ、炎の力

2026年06月08日
箱根 三浦雄大
こんにちは!
富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三浦です。
早くも6月になり、箱根では初夏の陽気が続いています。新緑 (というにはやや遅いかも…)が広がり、秋には黄金色のすすき目当てに多くのお客さんでにぎわう仙石原もとても美しい風景が広がっています。
 
さて今回は、4月8日に仙石原すすき草原、仙石原湿原で行われた山焼きの模様をご紹介します。
 
例年3月に開催されている山焼きですが、今年は悪天候や林野火災注意報の発令が続いた影響により、延期が続き16年ぶりの4月開催となりました。
黄金色にひろがるすすき 
▲青空が広がる良いお天気!今年度の黄金色の景色はこれで見納めです
当日はやや風が出ていたものの、青空が広がり良いお天気になりました!
観覧スペースには多くのお客さんが集まり、やっとの思いで開催できる山焼きを心待ちにしている様子を感じられました。
箱根町消防関係者の皆様により点火された草原ですが、前日までの雨の影響もあり、初めはなかなか火が点かず、煙だけがもくもくと上がっている様子でした。
▲燻って煙がもくもくと出ているすすき草原 
▲はじめは燻ってなかなか火が点きません
しかし、しばらくすると風の力を借りてパチパチ、ゴー!と音を立て、メラメラと大きな炎が上がりました。
小さな炎 
▲はじめは小さかった炎も…
大きな炎 
▲瞬く間に大きな炎に
炎が上がるとものすごい熱気に包まれ、現場で立っているだけでもかなりキツいのですが、作業を進める消防の皆さんは平然と立っており、驚きです!
草原の植物は瞬く間に焼き尽くされ、真っ黒になった景色が広がりましたが、今年は暖かいこともあってか、山焼き後数日で新緑が芽吹き始め、動物も訪れていました。
最近では、鳥やカエルの大合唱を聞くことができますよ!
焼けて黒くなった草原 
▲焼けて黒くなった草原
尾を振り上げないているキジ 
▲大きく尾を振り上げて鳴いているキジの雄

何故山焼きを行うの?

かつては地元の方が、かやぶき屋根の材料として使用していました。
その後、役目を終え放置されてきたことで、大きな木が生え、美しい景観が失われるようになりました。その結果、湿原の植物や生き物たちの住む場所もなくなり始めたのです。
 
そこで、山焼きを行うことで草原や湿原が雑木林になってしまうのを防ぎ、美しい風景と生態系を守っています。
 
燃やしたら植物は消えてしまうと思われるかもしれないですが、元気な根が残っているため、春になると新しい芽が顔を出してくるのです。
新緑のすすき草原 
▲美しい緑が広がる仙石原すすき草原(R8.5.7撮影)
とても美しい風景が広がるこの場所に訪れる際は、
このような活動があることを少し思い出していただけるととてもうれしいです!