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関東環境局

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

富士山自然休養林の巡視 ~富士山南麓の森~

2026年08月13日
沼津 池崎太郎

1.はじめに

今回は、5月下旬に実施した富士山自然休養林の巡視の様子をご紹介します。
富士山自然休養林は、昭和45年に人と自然とのふれあいの場として林野庁が指定した富士山の南麓に広がる国有林です。ハイキングコースなどが整備されており、地元自治体などで構成する「富士山自然休養林保護管理協議会」がホームページなどで情報を発信しています。

富士山自然休養林ハイキングマップ|富士山自然休養林保護管理協議会
 http://www.kyuyorin.jp/


今回の巡視では、水ヶ塚駐車場から須山口登山道を宝永山の第2火口縁まで登り、幕岩・御胎内を経て水ヶ塚駐車場に戻る周回コースを歩きました。
<山麓からの富士山>

2.巡視の様子

(1)水ヶ塚駐車場から宝永山 第2火口縁へ

富士山スカイラインに隣接する水ヶ塚駐車場。富士山の開山期(通常7月初旬~)は五合目までのシャトルバスの乗換等で賑わいますが、この時期(5月)はまだ静けさが漂います。今回の巡視では、この水ヶ塚駐車場と道路を挟んだ向かいにある須山口登山道の登山口から歩き始めます。
<水ヶ塚駐車場>
<須山口登山道 登山口>
登山口を進むとあっと言う間に森の緑に包まれます。歩いて数分程度で出てくる左写真の標識は御胎内に続く歩道との分岐。帰路は右手からこの分岐に戻ってきます。
<御胎内との分岐>
先に進むと一合五勺の標識が現れます。この分岐を右へ進むと幕岩方面へ。この分岐も直進します。今回の道中では何度もツツジの花を見かけました。緑一色の風景にツツジのピンクが映えます。

なお、「須山口登山道」の一合五勺付近から山頂に向けて国立公園の区域となります。また、巡視の後半(下り)で歩く「須山口下山道」も一合五勺付近(幕岩の少し下)までが国立公園の区域となります。
<須山上り一合五勺>
森を歩いていると、左写真のような富士山自然休養林歩道の看板をよく目にすると思います。歩道を外れていないか、なんとなく意識しながら歩いてみても良いかもしれません。
更に先に進んで御殿庭(下)(写真中央)まで登ってきました。左写真の富士山自然休養林歩道の標識の写真と比べると木の背丈も大分低くなってきました。
<富士山自然休養林歩道の標識>
<御殿庭(下)標識>
<案内板>
御殿庭中(写真左)まで登ってきました。ここまで来ると森林限界は目の前です。先に進むと周囲からあっと言う間に木々が消えて最後に砂礫の急登を登れば宝永山の第2火口縁に到着です。今回はガスがかかって見ることができませんが、天気が良ければ眼下に広がる展望はもちろん、山側を振り返れば圧倒的な存在感の宝永火口がそこにあります。
巡視のコースはここで折り返します。
<御殿庭中>
<砂礫の急登>
<第2火口縁:双子山方面との分岐>
<第2火口>

(2)宝永山の第2火口縁から小天狗・幕岩・御胎内へ

双子山方面に進むとすぐに出てくる標識に従い火口縁から外れます。御殿庭周辺を抜けて小天狗塚を通過。
<火口縁の標識>
<御殿庭上>
<御殿庭入口>
<小天狗塚>
しっとりとした雰囲気の森を進んで幕岩に到着しました。幕岩でもツツジが咲いていました。なかなか良い雰囲気です。なお、メインの歩道から幕岩まで足場の良くない下りがあるので慎重に歩きたいところです。
<幕岩上>
<幕岩>
<幕岩の標識>
幕岩から先の歩道も、飽きることのない森の風景が続きます。
しばし下っているとT字路にぶつかります。そこが御胎内上(写真左)です。少し進むと須山御胎内があります。現在は崩落のため鳥居から先に立ち入ることはできないようです。
<御胎内上>
<須山御胎内1>
<須山御胎内2>
<須山御胎内3>
今回森で見かけた植物たちを。
<シロバナノヘビイチゴ>
<シロバナノヘビイチゴ(群落)>
<ミヤマハナゴケ>
<ミヤマハンノキ(雄花)>

3.最後に

記事はここでおしまいですが、緑の歩道の巡視はまだまだ続きます。

最後に、富士山自然休養林を楽しむためのポイントを二つほどお伝えさせて頂ければと思います。
富士山自然休養林の歩道は整備された登山・ハイキング道ではありますが、登山を前提とした服装や装備が望ましい事はもちろんとして、コース中には一部荒れた部分や特定のコースがクローズしている場合もあります。また、近年は水ヶ塚駐車場付近でクマの出没情報も出ています。
以上を踏まえまして、

『富士山自然休養林保護管理協議会のホームページで最新の情報を確認しましょう。』
『熊鈴の携行など十分な熊対策を心掛けましょう。』

最後までお付き合い頂きありがとうございました。