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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

尾瀬の野生動物事情

2012年11月29日
尾瀬国立公園

野生動物を調査する道具の1つにセンサーカメラというものがあります。
これは、カメラの前で動いたものにセンサーが反応して写真が撮れるという道具です。
センサーカメラを仕掛けることによって、
動物の存在の有無や動物が多く出現する時期・時間帯などを調べることが出来ます。

片品自然保護官事務所でも尾瀬国立公園界隈にこのセンサーカメラをいくつか仕掛けており、
様々な野生動物が撮影されています。

カモシカや



ツキノワグマ、



そして大量のニホンジカ



尾瀬でもニホンジカによる食害や掘り起しが問題となっていますが、
近年、全国的に野生鳥獣による生態系および農林水産業被害が深刻化しています。
それと同時に狩猟者の減少や高齢化も進んでいます。
現状では、鳥獣の保護管理に狩猟者の存在が欠かせません。

また、狩猟は文化です。
狩猟者の減少は1つの文化の衰退をも意味しています。

現在、全国各地で環境省主催の「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」が
開催されています。
関東地方では、12月8日(土)に東京で開催されます。
ご興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?
詳細は下記URLをご覧ください。
http://www.env.go.jp/press/15935.html(環境省報道発表資料)