アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
奇跡の1枚?
2013年01月17日
尾瀬国立公園
最近よく頭の中で『津軽海峡冬景色』が流れます。
常に周りに雪がある環境にいるせいでしょうか。
片品自然保護官事務所近辺では、14日の雪で40㎝程積もりました。
そんな真冬の時期に暖かい季節を思い出すべく、
シーズン中に撮影した写真をいくつかご紹介したいと思います。
まずはツマグロヒョウモン(♀)というチョウの仲間です。
(平成24年7月24日撮影)
このチョウはもともと温暖な地域に分布しており、
日本では1980年代まで近畿地方より西においてしか確認されていませんでした。
しかし、近年は地球温暖化などの影響により分布が北へ広がっていると言われています。
この写真は、標高1600mの尾瀬沼付近で撮影しましたが、
その後は1度も見かけませんでした。
つづいての写真は、ハッチョウトンボのメスです。
(平成24年7月26日撮影)
写真で見ても背景の色に紛れてよく分かりませんよね?
ハッチョウトンボというと赤いオスが有名ですが、メスはこのような色をしているのです。
体長2㎝程しかないハッチョウトンボが余計に見つけにくくなります。
(平成24年9月21日撮影)
木道から下を眺めているのはアカハライモリです。
池塘で泳いでいる姿はよく見かけますが、この時初めて木道の上で遭遇しました。
冬眠するための寝床を探して移動中でしょうか。
開山まであと4ヵ月ありますが、
今年も目を凝らして歩き回りますのでよろしくお願いいたします。