アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
ニホンジカ移動遮断柵の管理
2013年02月14日
尾瀬国立公園
山小屋もすっかり雪に埋もれた大清水から奥鬼怒林道をせっせと歩いて、
地元の業者さんとパークボランティアの方と一緒に
猟期終了に伴いニホンジカ移動遮断柵の網を下げてきました。
積もっていく雪に網が引っ張られて支柱が折れてしまったり、
フックが壊れてしまったりするのを防ぐためです。
すでに雪の重みで網がピーンと張られているため、
あの手この手で外していきました。
ふと下を見ると、
周りには木々が生い茂っているのに
何やら雪の上を歩いている虫が何匹か見受けられました。
「なぜこんな所に?」と不思議に思い調べてみると、
セッケイカワゲラという虫で、
雪氷プランクトンという雪の中に発育する藻類などを食べて
生活しているのだそうです。
暑い砂漠を好んで生活している生き物もいれば、
冷たい雪の中を好んで生活する生き物もいるのだと実感しました。