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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

尾瀬の利用と課題③ 尾瀬の観光資源

2013年05月08日
尾瀬国立公園
春かと思えば雪を繰り返している檜枝岐村より、檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

なかなか進まないこのシリーズもようやく3回目。
そうこうしているうちに、尾瀬の開山が迫って来てしまいました・・・。

ひとまず開山時期はこのシリーズもお休みしますが、来シーズンに向けて沢山ネタを仕入れて来たいと思っていますので、引き続きよろしくおねがいします。

さて、尾瀬と言えば何を思い浮かべますか?

多くの人が、ミズバショウやニッコウキスゲを思い浮かべるのではないでしょうか?

確かに大きな観光資源ですが・・・

実際、6月のミズバショウのシーズンや、ニッコウキスゲの7月のシーズンは他の月よりも入山者数が多いことが、調査からも分かっています。
平成24年度 尾瀬国立公園入山者数について


しかし、ミズバショウやニッコウキスゲ以外にも、実は尾瀬にはにもとても貴重な植物があるんです。

例えば、ナガバノモウセンゴケ。
ナガバノモウセンゴケは食虫植物で、北海道と本州では尾瀬でしか見られません。

マルバ×ナガバの中間雑種でサジバモウセンゴケというのもあります。

そして私が驚いたのが・・・

チングルマです。
今まで高山帯でしか見たことが無かったので、まさか尾瀬にチングルマが咲くとは驚きました。

湿原~高山帯の植物まで見られるという尾瀬の良さは、尾瀬の大きな観光資源かもしれません。

自然は沢山の要因が重なって成り立っているもの。
色んな見方から観光を考えるのも面白いのかも知れませんよね。