アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
シカ ライトセンサス in 白根山
2013年06月12日
日光国立公園
8日から9日にかけて、白根山で行われたシカの生息等調査に同行しました。
まずは、宿泊先の山小屋に向けて出発!標高2000mまではロープウェイで行けました。
楽に標高2000mまで登れます。
写真 頂上は2500mを超える白根山。
途中、シカを発見しました。エサ?を探しているようで、他にも数頭を確認できました。人に少し慣れているようで、あるシカでは、人に気づいても逃げる素振りはせず、逆に自ら近づいてきました。いずれは奈良公園で見られるシカのようになるのではないでしょうか。
さて、山小屋に着き、日が暮れたところで目的のライトセンサスを始めました!
ここでのライトセンサスとは、夜間に決められたルートを強力なライトで照らしながらシカを見つける調査です。シカの眼にライトの光が照らされるとピカッと反射する性質を利用して見つけます。
残念?ながら数頭しか確認できませんでした。予想では十数頭以上は確認できるはずでした。おそらく、今年は残雪が多いことで確認数が少なかったのではないかとのことでした。
翌朝、山小屋から白根山の頂上に向けて出発しました。
写真 山頂付近から撮影。ん~これはすばらしい。
ところで、下の写真は山頂付近に広がっていた裸地です。今は裸地ですが、昔はたくさんの高山植物が生育していたそうです。
写真 石がゴロゴロしている裸地。
これはシカによる採食が原因といわれています。
写真の場所に生育していた高山植物は、生物が生きていく上で過酷な標高2000mを超える環境に適応できていても、シカによる採食圧の耐性は低かったということでしょうか。
シカによる影響が及ぶ以前の高山植物のお花畑がまた見られるといいですね。
それにしても、標高2500m付近にまでシカが進出していることにちょっと驚きです。シカは本来、平野が生息地であったといわれています。ですが、平野は人間の主な活動地であった為、高山帯にまでシカは追いやられたということでしょうか。そうであれば、高山植物群落の衰退は、高山帯にまでシカを追いやった人間も関係しているのでしょうか。
次回の白根山で行われるライトセンサスは夏頃に予定されています。もし、同行できれば
また報告したいと思います。お楽しみに!
まずは、宿泊先の山小屋に向けて出発!標高2000mまではロープウェイで行けました。
楽に標高2000mまで登れます。
写真 頂上は2500mを超える白根山。
途中、シカを発見しました。エサ?を探しているようで、他にも数頭を確認できました。人に少し慣れているようで、あるシカでは、人に気づいても逃げる素振りはせず、逆に自ら近づいてきました。いずれは奈良公園で見られるシカのようになるのではないでしょうか。
さて、山小屋に着き、日が暮れたところで目的のライトセンサスを始めました!
ここでのライトセンサスとは、夜間に決められたルートを強力なライトで照らしながらシカを見つける調査です。シカの眼にライトの光が照らされるとピカッと反射する性質を利用して見つけます。
残念?ながら数頭しか確認できませんでした。予想では十数頭以上は確認できるはずでした。おそらく、今年は残雪が多いことで確認数が少なかったのではないかとのことでした。
翌朝、山小屋から白根山の頂上に向けて出発しました。
写真 山頂付近から撮影。ん~これはすばらしい。
ところで、下の写真は山頂付近に広がっていた裸地です。今は裸地ですが、昔はたくさんの高山植物が生育していたそうです。
写真 石がゴロゴロしている裸地。
これはシカによる採食が原因といわれています。
写真の場所に生育していた高山植物は、生物が生きていく上で過酷な標高2000mを超える環境に適応できていても、シカによる採食圧の耐性は低かったということでしょうか。
シカによる影響が及ぶ以前の高山植物のお花畑がまた見られるといいですね。
それにしても、標高2500m付近にまでシカが進出していることにちょっと驚きです。シカは本来、平野が生息地であったといわれています。ですが、平野は人間の主な活動地であった為、高山帯にまでシカは追いやられたということでしょうか。そうであれば、高山植物群落の衰退は、高山帯にまでシカを追いやった人間も関係しているのでしょうか。
次回の白根山で行われるライトセンサスは夏頃に予定されています。もし、同行できれば
また報告したいと思います。お楽しみに!