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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

日光清掃登山活動

2013年07月12日
日光国立公園
 先日、栃木山岳連盟主催の第40回山岳自然保護の集い【日光清掃登山】活動に参加してきました。私たち日光自然環境事務所チームは、三岳を周回する湯元光徳線を今回のルートとして設定しました。このルートはいくつかの見所があり、ほとんど樹林帯の中を歩くので夏には涼しいハイキングコースです。

 日光湯元から出発すると、はじめにコメツガやアスナロの樹林帯を歩きます。その樹林帯を突き進むと、木々の間からエメラルドグリーンが見えてきます。




 その色の正体は、刈込湖です。於呂倶羅山と三岳に挟まれたこの湖は、水際まで行けることもでき、また湖越しに山王帽子山と太郎山も臨めます。刈込湖に並行して歩くと、隣接する切込湖が見えてきます。両湖とも、周りに人工物が全くない森の中にひっそりと佇む湖です。

 さらに足を進めると、急に開けた空間にでます。


 涸沼です。ここは、その名のごとく沼の跡地で、そして大きな窪地です。私はまだ見たことがないのですが、紅葉の頃には、すり鉢状の地形のため、山の方からではなく下の方から色づくそうです。今の時期は、レンゲツツジが楽しめますよ。

 そんなルートの景観を楽しみつつ、ゴミ拾いの作業をしました。全体を通して、大きな目立つゴミはあまり見られませんでしたが、利用者の飲食時に無意識にゴミとなってしまったような小さなゴミが多いように感じました。他には、時代を感じるデザインの空き缶が主でした(まだペットボトル等が普及していない頃の手軽な飲料だったからでしょうか)。買い物袋1つ分のゴミの量にはなりましたが、故意に置いていったようなゴミは見当たらず、きれいなルートでした。今回のような活動や利用者の方の意識による産物ですね。
 私たちは、巡視の際にはゴミ袋を持参しており、今後も地道にゴミ拾いを心がけます。みなさんも、引き続きゴミの持ち帰りなどにご協力をお願いします。