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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

会津駒ヶ岳巡視

2014年06月05日
尾瀬国立公園
檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。
6/2に、会津駒ヶ岳の巡視に行ってきました。

この日、檜枝岐村でも珍しいくらいの暑さの中、ひたすら山頂の雪を目指してあるいていきます。

登りから1時間少し過ぎた頃の水場付近から雪が現れ始め、そこからは雪の上をザクザクと歩きます。


登山道にはマーキングテープがしっかり巻いてあり、踏み跡もあるので迷うことはありません。
気温が高かったためか雪が緩んでおり、何度か足を取られました。
長い爪のアイゼンを持ってくればよかったと若干後悔しました。

樹林帯の切れ間からは日光の山々、樹林帯を抜けて稜線に出ると、燧ヶ岳や至仏山、越後の山々も見えてきます。


小屋が見えてからが、なかなか辛い・・・。ここを登ると山頂までもうすぐ!


晴れた日には絶対迷わないようなこの道も、天候の悪い日にはホワイトアウトしやすくとても迷いやすくなるそうですので、注意が必要です。

『広葉樹が針葉樹に譲るあたりから、残雪がきれぎれに現れ、やがて雪はベッタリ続いて木立も疎らになり、前面に眼のさめるような景色が現れた。会津駒ヶ岳の全容である。』
とは、深田久弥 日本百名山『会津駒ヶ岳』の一説。

深田久弥が会津駒に登ったのは、昭和11年(1936年)6月だったそうですが、78年経った今でも小説に書かれた風景が見られるとは感慨深いです。
6月下旬の雪解け後も楽しみにしながら下山しました。

残雪に覆われていますが、現在中門岳まで登山可能です。
また、竜ノ門の滝は雪解け水の為、現在通行不可となっています。

今年度の会津駒ヶ岳の山開きは、7/5(土)です。
詳細については、
■尾瀬檜枝岐温泉観光案内所HPhttp://www.oze-info.jp/eventguide/
をご覧下さい。

今年度、会津駒ですでに2度山岳救助が発生しています。
登山は十分な装備の上、無理のない計画をお願いします。