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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

地元の高校生たちと外来生物駆除活動!

2014年07月28日
日光国立公園
先週の木曜日に、栃木県立那須高校の生徒が参加する那須町清掃ボランティア活動が実施され、当事務所もイベントのお手伝いとして参加しました。
この活動は、地元への社会貢献を目的に生徒の中から有志を募って続けられている行事で、那須平成の森が開園した年からは環境省が実施している日光国立公園内での外来生物駆除活動にも協力していただいています。
外来生物とは何か、なぜ駆除するのかということを事前の講義や活動を通して伝えられるように、また、生徒たちが地元のために働いたと思えるような活動にできるように、お手伝いさせてもらいました。

活動当日は40人ほどの生徒が参加してくれて、一緒に道路脇を歩きながら外来植物を探しました。本日メインの駆除対象は特定外来生物のオオハンゴンソウです。
生徒たちは事前の講義を思い出しながら「ハルジオンも外来生物だったよね?」「オオハンゴンソウは葉っぱの裏が見分けるポイントだったはず」などと口にしながら歩いていました。

(駆除活動中)

まだオオハンゴンソウは花が咲いていなくて見分けるのは大変だったと思いますが、みんな葉をよく見て判別してくれていました。現在のオオハンゴンソウは2m近くの高さになるものもいて、絶好調に成長してしまっています。

(AR吉川とオオハンゴンソウ、身長同じくらい)

サポートメンバーとして、普段定期的に開催している外来種駆除活動にご協力いただいている地元の方々も参加してくださいました。生徒たちは実物のオオハンゴンソウを見ながら、判別の仕方や地下茎の仕組みについて教わりました。

(実物のオオハンゴンソウを見ながらレクチャー中)

この那須高校との外来種駆除活動は今年で4年目となり、毎年同じ場所で開催しています。活動初年度に比べてオオハンゴンソウの駆除株数はずいぶんと減ってきており、駆除活動の効果が実感できるようになってきました。「オオハンゴンソウあんまり無かったね」という声が聞こえましたが、それが今までの皆さんの活動の成果なんです。
那須高校のみなさん、今年もおつかれさまでした!

これからも地域の皆さんと共に、那須の自然を守る活動を続けていきたいと思います。
継続は力なり!外来生物がいなくなるその日まで、私たちの活動は終わりません!