アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
那須の動物・冬準備!
2014年12月08日先月那須岳では閉山祭が行われ、那須には本格的な冬がやってきています。
茶臼岳は真っ白に冠雪し、那須平成の森では地面を歩くとザクザクといい音をさせる立派な霜柱ができるようになりました。
(12/8ビジターセンターから撮影した茶臼岳)
そんな寒さが厳しくなってきた那須では、動物たちが冬の準備をしています。
突然ですが、みなさんはヤマネという動物をご存じでしょうか?
ヤマネとは「山鼠」と書くネズミの仲間です。
ニホンヤマネは数百万年前から日本に棲んでいる「生きた化石」と呼ばれる日本固有種で、国の天然記念物に指定されています。ほ乳類には珍しくしっかりした冬眠をするのが特徴で、半年近く冬眠し、その期間エサは食べません。
※冬眠する動物としてはツキノワグマが有名ですが、実は冬眠期間中もときどき起きて食事をしています。
さて、那須平成の森には鳥類や小動物調査用に巣箱を設置しているのですが、先週巡視中にその巣箱の中を確認してみるとなんと!眠っているヤマネに出会うことができました!
巣箱のふたを開けてみてもあまり反応せず眠ったままです。
(巣箱の中のヤマネ。ふたを開けたときに少し動かしてしまったようです...ごめんね)
ヤマネに詳しい那須平成の森のスタッフによると、「冬眠しているときはもっと体をしっかり丸めています。きっとまだ仮冬眠中で暖かい日には起きているのでしょう。」ということでした。
実はヤマネにとって、このような巣箱は冬本番の厳しい寒さの中で冬眠するには寒いらしく、樹洞など、より暖かい場所を好むのだそうです。もしかしたらこのヤマネも、巣箱で仮冬眠をした後、暖かい日にもっと冬ごもりに適した場所を探しに行くつもりだったのかもしれません。
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こんなかわいいヤマネの棲む那須のビジターセンターでは、今月下旬から毛糸でヤマネを作るイベントが開催されます。ぜひご参加ください!
「簡単!毛糸でぽんぽんヤマネをつくってみよう」
開催期間:12月20日(土)~1月13日(月)
詳細は↓
●那須高原ビジターセンターHP●
http://www.nasuheiseinomori.go.jp/vc/