2015年6月 9日
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2015年06月09日ゴミ持ち帰り運動
尾瀬国立公園 柳澤美果子
先週末の6月6日、ゴミ持ち帰り運動の呼びかけキャンペーンに参加してきました。
鳩待峠の様子
尾瀬はゴミ持ち帰り運動の発祥の地と言われています。
以前、尾瀬にはゴミ箱が設置されていましたが、その周りはゴミで溢れていたそうです。
昭和47年から、関係機関によってゴミ箱が撤去され、登山口でゴミの持ち帰りを呼びかけたのが
ゴミ持ち帰り運動のはじまりです。
今では、この運動も全国に広がり、尾瀬ではゴミをほとんど見かけなくなりました。
しかし!時々あるのが・・ポケットから気づかぬ内に落ちてしまった飴の袋などの「うっかりゴミ」や
休憩時の「置き忘れ」です。悪意はなくても、これも立派なゴミになってしまいます。
ゴミの管理や身の回りの点検にも気をつけましょう。
ゴミ持ち帰り運動は年間を通して実施中です!美しい尾瀬を守るためには、一人一人の心がけが大切です。
また、ミズバショウシーズンの休日のこの日、大勢の方が、鳩待峠から尾瀬ヶ原に入山しました。
渋滞する登山道
山ノ鼻の公衆トイレ前には長蛇の列ができ、トイレ待ちに40分もかかる程!
今週末も、登山道やトイレの混雑が予想されます。
事前に鳩待峠でトイレを済ませる、時間に余裕を持って行動するなど、対策をとりましょう。
また、休日は入山者が集中するので、平日に入山を計画するのがおすすめです。
そして、いよいよ梅雨に入りました。
雨の日や雨上がりなど、木道がぬれていると大変滑りやすく、転倒、怪我が多発しています。
尾瀬では、靴底がやや柔らかく、溝が深い靴が適しています。事前に現地の情報や安全対策を確認し、
ぬれた木道、石畳の上などは十分気をつけて慎重に歩いて下さい。
尾瀬保護財団HP https://www.oze-fnd.or.jp/ozb/b-ss/
5/8に開山祭が行われ本格的な登山シーズンに入った那須よりお知らせです。
6月に入りようやく毎年雪が残る登山道からも全ての雪がなくなりました。これから那須岳は雷が多い季節になりますので、事前の情報収集や準備は万全に!引き返す勇気を持って登山をお楽しみください。
また、今年は季節の移り変わりが例年に比べ1週間以上早く、新緑は深緑に変わり、ヤマツツジやシロヤシオ、ミネザクラ、シャクナゲは開花を終えました。
現在はサラサドウダンやウラジロヨウラクなどのちょっと変わったツツジや、山に小さく差し色を入れてくれるイワカガミなどを楽しむことができます。
(イワカガミ 茶臼岳にて撮影)
最新の自然情報については、那須高原ビジターセンターなどでチェック!
■那須高原ビジターセンター
http://www.nasuheiseinomori.go.jp/vc/
■那須平成の森
http://www.nasuheiseinomori.go.jp/
さて、色々な生きものが活動を始める陽気となり、当事務所とも関わりの深い「あの植物」も芽吹いてすくすくと成長を始めました。
(「あの植物」の今の姿)
そう、特定外来生物の「オオハンゴンソウ」です!
(わかった方は相当マニアックです。ぜひ駆除活動に力を貸してください!)
今年度も、5月末から地元のボランティアさんや地元企業の方にご協力いただき駆除活動を開始しました。毎年駆除活動を行っている場所では年々駆除数が減少してきており、活動の成果が実感できるようになってきています!
(右:ビジターセンターにて開会式・左:駆除活動の様子)
外来生物対策で最も大切なことは継続することです。那須の外来生物対策は「那須の元々ある自然を守りたい」という思いを持った地元の方々のご協力に支えられています。この活動は5~9月の間、月1回行っています。
当事務所の活動に興味のある方、日光国立公園那須甲子・塩原地域にて外来生物を見かけた方は 那須自然保護官事務所 までご連絡ください。
さぁ、覚悟しろオオハンゴンソウたち!今年もいっぱい引っこ抜くぞ!