アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
地元の高校生と一緒に那須の自然を守ろう!
2015年08月03日とうとう那須高原の標高880m地点にある当事務所でも、30℃近い気温を記録するような天気になってまいりました。
晴れるとセミたちが力いっぱい鳴き始め、夏!って感じです。(この辺ではエゾゼミやヒグラシが鳴いているので、セミらしい「ミンミン」ではないのですけどね)
こんな時期になると道路脇やあぜ道などで黄色い花を見かけたことはないでしょうか?
高さが2m近くにもなるような、大きな黄色い花をつける、すぐに自分のお花畑を作ろうとするあの植物...。そう、特定外来生物「オオハンゴンソウ」の開花の季節となりました!
先週、栃木県立那須高校が実施する那須町清掃ボランティア活動でオオハンゴンソウの駆除を行い、当事務所も講師としてお手伝いさせてもらいました。
事前に「外来生物」についてレクチャーを行い、当日にはオオハンゴンソウ判別カードを配布して高校生のみんなは駆除活動の準備万端です!
(現地でオオハンゴンソウについて説明中)
誰かがぼそっとつぶやきました。「花咲いてるし、こんな背の高い植物他にないし、判別するまでもなくオオハンゴンソウわかるね」みんな先ほど配った判別カードをポケットへ...。
皆さん事前レクチャーを良く聴いて、オオハンゴンソウの花を覚えてくれていたようで嬉しいです!ただ、判別カードは全て私の手作りなので、捨てないでね!
(オオハンゴンソウ駆除活動中)
そして、高校生たちはカンカン照りの中、一生懸命オオハンゴンソウを引っこ抜いていきます。たくましい根っこに苦戦しながら、トゲトゲのアザミをかき分けながら、汗と土で汚れながら。みんなの努力の結晶がこちらです。
(駆除したオオハンゴンソウと集合写真)
この写真の外には、駆除したオオハンゴンソウの山がもう1つできています。全て袋詰めしてトラックに積み込んだら、2tトラック1台分の量になりました。
那須高校の皆さんにはたくさんのオオハンゴンソウを抜いてもらいました。しかし、この植物は恐ろしい程の生命力と繁殖力を持っているのできっと来年、また今日抜いたのと同じくらいオオハンゴンソウは生えてくるでしょう。それでも、何年、何十年と駆除を続けていくことで根絶を目指すことはできます。
また来年、那須高校の皆さんと活動できる日を楽しみにしています!