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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

登山口でもオオハンゴンソウ駆除活動!

2015年08月17日
日光国立公園

前回のAR日記(8/3)では、「那須高原も30℃近くなって暑いです!」とお知らせしましたが、少し天気が悪くなるととたんに25℃以下にまで気温が下がり肌寒ささえ感じるようになりました。リンドウやトリカブトも蕾をつけ始め、もう秋が近づいてきていますね。



さて、今回も特定外来生物・オオハンゴンソウのお話です。

標高1100m地点に位置する那須岳登山口の1つである「三斗小屋宿跡」、那須塩原市指定の史跡にもなっている場所に、なんとオオハンゴンソウの大群落があります。

登山口にオオハンゴンソウが生えていると、種子が登山者にくっついて運ばれ、山の上に外来生物のお花畑ができてしまう恐れがあります。

那須岳の貴重な自然を守るためにも、優先的に駆除を行いたい場所の1つです。














(三斗小屋宿跡・作業前)

一面が、まさにオオハンゴンソウの黄色いお花畑。

これを一つ一つ手で抜いていくのはムリ!ということで、今回は草刈り機で全て刈り払ってしまいます!

今回の駆除活動も、地元のボランティアさんたちにご協力いただき実現することができました。みなさんで一斉に草刈り機で刈っていただいた結果...!

(←駆除活動前/駆除活動後→)

高さ1~2mを誇るオオハンゴンソウ花畑は、見事なぎ倒されました。スッキリです。

駆除活動は丸1日行ったのですが、お昼ご飯はなんと、ボランティアさんの1人・お茶屋のお母さんが色々とお弁当を作ってきてくれました!みんなで机を囲んでまるでピクニック!こんな楽しい時間を過ごすきっかけになったオオハンゴンソウには少し感謝してもいいかな...。駆除はするけどね。














(お昼休憩♪)


草刈り機での駆除は地中に根っこが残るため、来年にはまた根から再生したオオハンゴンソウが生えてきます。これを衰退させていくためには、この先10年以上の駆除活動の継続が必要となるでしょう。今年はその一歩を踏み出せたところです。


『標高1100m地点に位置する那須岳登山口の1つである「三斗小屋宿跡」、那須塩原市指定の史跡にもなっている場所に、なんとオオハンゴンソウの大群落がありました。』

そう言える日を目指して、地元の方と一緒に那須の自然を守り続けていきたいです。