ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2015年09月11日初秋を過ぎた奥日光

日光国立公園 中野純

台風は、毎年のように日本に接近、上陸し、大小様々な影響をもたらします。

今回の台風18号では、日光地域でも大小様々な影響が発生しました。


国道120号の通称いろは坂と呼ばれる表日光と奥日光を繋ぐ山岳観光道路では、9日夕方頃に土砂崩れが発生し、一時的に通行止めになりましたが、関係機関の迅速な復旧作業の甲斐あって、現在は平常通りに通行できるようになっています。


いろは坂の通行止め解除に伴いさっそく環境省が整備、管理する歩道の安全確認に出かけました。


まずは戦場ヶ原自然研究路!


まぁ、なんということでしょう。






これは一体...                     ヒルムシロ科の水草が...


木道のロープ柵に水草が天日干しされているではありませんか。

ではなくて、湯川の水位が歩道を沈めた痕跡ですね。引っかかった水草は外来種のコカナダモも見受けられますが、在来種の貴重なヒルムシロ科(ササエビモ?)の水草も少なくありません。

そして木道では、あちこちで多少のガタつきが生じていました。

通行に大きな問題はありませんが、足下には注意して利用してください。


ホザキシモツケは戦場ヶ原の夏を象徴する植物の一つですが、初秋を過ぎたこの頃になると点々としか花は見られなくなります。戦場ヶ原の夏は終わりを迎えました。


ホザキシモツケ












ホザキシモツケ


次は小田代原!

まぁ、なんということでしょう。













幻の小田代湖!?

小田代原に水たまりができているではありませんか!

平成23年度にはもっと規模の大きな水たまりができたそうで、当時を見かけた方によると「まるで桃源郷のようだった」と絶賛していました。

何はともあれ小田代原内部での大きな攪乱になったでしょうから今後見られる植生に大きな影響があるかもしれません。


小田代原西側の木道を歩いていると、



















キュウリ!?                    ニッコウアザミに集まる昆虫達

キュウリを見つけました。いいえ、オオウバユリの果実です。

ときどき動物に被食された果実も見られるので、動物にとっては美味しいのかもしれません。

この時期になると開花中の植物が少なくなるためか、開花中の植物にはハエやチョウ、ハチなど多くの昆虫が吸蜜?しに集まっていました。

厳しい生存競争の下、昆虫達の日々を生きる必死さをひしひしと感じます(哀愁)。


ん!?













土砂流入跡

山側から土砂が流れ込んだようですが、幸いにも木道自体は大きなダメージを受けていないようです。

小田代原周回線は支障なく通行できますが、木道が敷かれていない区間の一部ではぬかるみとなっている部分もありますのでご注意のうえ、初秋過ぎの奥日光をお楽しみください。

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