アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
南アルプスに秋が来た!
2015年09月24日みなさん、こんにちは。
南アルプスは秋の訪れを感じられるようになってきました。
先日、南アルプス中部の塩見岳へ行ってきたので、現在の様子をお伝えします。
標高3,047mの塩見岳では、ナナカマドやダケカンバが少しずつ色づき
はじめています。紅葉真っ盛りもいいですが、緑・黄・赤が入り混じる
この時季もとてもきれいですね!
(塩見岳南東斜面の木々の色づき。9月20日撮影)
これからの色づきが楽しみです♪
ウラシマツツジも真紅に色づいていました。
(塩見岳のウラシマツツジ。9月20日撮影)
そして、秋山の美しさは紅葉・黄葉だけではありません。
コケも美しいんです!!
秋雨や低めの気温のおかげで湿度が高くなるため、輝くようにイキイキとした
コケの姿を観察することができます。
(ガラス細工のようなムツデチョウチンゴケ。
比較的大型のコケですが、葉の長さは1cmもありません。9月19日撮影)
鳥倉の登山口から三伏峠へ向かう登山道では、たくさんの種類のコケ植物が生育
していて癒されます。コケに心を奪われていると私は歩みが遅くなってしまうので
要注意なのですが...
【登山される皆さんへ】
秋の南アルプスは冷え込みも激しくなっています。氷点下の朝もあるので、防寒対策を
しっかりして、体温調節しやすい服装で登山してくださいね。
また、日没も早くなっています。必ずヘッドライトを持って(換え電池も忘れずに!)、
早めの到着を心がけるようお願いします。今回も遅い時間に小屋やテントサイトに到着
された方がいましたが、夜遅くの行動は多くの危険が伴います。
また、到着後、すでに就寝している他の登山者や小屋の方にも迷惑をかけることになるので、
登山口への到着が遅くなったときは、無理に登らず朝を待つなどして計画の変更も大切です。
せっかくの素敵な秋山ですから、安全第一で楽しみましょう!