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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

保護官事務所の裏のニホンザル

2016年02月23日
南アルプス国立公園 大石佳織

こんにちは。
みなさん、お気づきでしょうか?
「アクティブ・レンジャー日記―関東地区―」のバナー(関東地区の各国立公園のページ
から日記へリンクするときのボタン)に使われている写真が2月3日に変わりました。
赤石岳とお花畑の景色になり、南アルプス国立公園のアクティブ・レンジャーとしては
とても嬉しいです。ぜひ南アルプスへ想いを馳せながらクリックしてください(笑)

さて、年が明けてからずいぶん経ちましたが、今年は申年ですね。
ということで、今日は事務所周辺に現れるニホンザルについて、ちょっとご紹介します。

事務所のある芦安にはニホンザルの群れが暮らしていて、事務所の裏には毎日のように姿を
現します。
食べ物の少ない冬の時期、サルたちは落ち葉を掘り返してその下にあるものを食べたり、
木の皮を食べたりしています。
(落ち葉を掘り返して食べ物を探すサル。何を食べているのかは観察できませんでした。)
















(サルによって樹皮を剥かれた木の枝。樹皮の下の白い部分が遠くからでも目立ちます。)


写真では分かりにくいのですが、よく見ると外側の硬い皮が枝からぷらぷら垂れ下がっ
ています。どうやら硬い皮は残して、内側の柔らかい部分だけを食べているようです。
食べ物の少ない季節をたくましく生きているんですね。
春はすぐそこ、サルたちにとって待ちに待った季節はもうすぐです。

一方で、人の生活とぶつかってしまう場面もあります。先日はどこかのお宅から
大根を引き抜いてきて、片手で抱えてかじりながら歩く姿を見かけました。
(大根片手に歩くサル)








 
南アルプス市周辺では農作物への被害もあり、人とサルの摩擦が起こっています。

標高3,000mを超える稜線でも、夏季にニホンザルを見かけることがあります。
私も昨年、荒川三山の東岳(悪沢岳)標高3,100m付近で約17頭の群れを見かけました。
また、北岳でも多くのサルが観察されており、その様子を撮影した写真が北岳の登山口の広河原
にある「野呂川広河原インフォメーションセンター」(夏季のみ開館)に展示されています。
山に登ったけどサルは見なかったという方は、インフォメーションセンターで写真を見てみてください。