アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
あの道 この道 続く道
2016年06月21日皆さんこんにちは!
平成19年に日光国立公園から
分離独立した29番目の国立公園・・・。
それが尾瀬国立公園なのですが、
元々日光と尾瀬は1つの公園だったと言うことは
近くにお互いがいるわけで、
そんな日光と尾瀬の境界を歩いてきました。
今回歩いたルートはこちら
(ざっくり描いたので参考までに)
尾瀬沼を出発して
黒岩山から日光との境界を歩き、
途中、鬼怒沼に寄り道してから境界を離れ、
低公害車が運用されている大清水に下りました。
途中、日光と尾瀬の境界では人の通りが皆無な為か、
登山道の真ん中にオサバグサが咲いていたりもしました。
また、
落ち葉などで元々狭かった斜面沿いの道が
埋まってしまい滑落の危険が高かったり、
多くの倒木によって登山道が分断され、
所によっては人の踏み跡のない開けた場所もありました。
ですので、自分の現在地や進むべき方角の把握など、
多少なりとルートファインディングの技術が必要なルートかと思います。
しかし、苦労して歩いてきた疲れも吹き飛ぶほどの
景色が私を待っていました。
(鬼怒沼湿原北端からの景色)
湿原の向こうにそびえるは
関東以北最高峰の「日光白根山」
湿原に出るまでは樹林帯だったので
なおさらこの景色に感動しました。
そして、
境界を離れ大清水に下っていると・・・
出ましたギンリョウソウ!
ハ虫類感のある容姿が本当に格好良い(私感が多分に含まれます)
鬼怒沼で休憩している時以外は
大清水に下りるまで誰1人とも出会わなかった
風と鳥の声しかしない静かなコースでした。
日光国立公園と隣接しているのに遠く感じるこの距離。
しかし
尾瀬を通るあの道も日光へと続く道であり、
尾瀬を通るこの道も他の国立公園へと続く道なのでした。
今回のルートは時間がかかるので頻繁に通れませんが、
また機会をみて歩きたいと思います。