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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

タヒチ?いいえ、奥日光です。

2016年08月30日
日光国立公園 中野純












<ここはタヒチですか?それともオアフ島かな?

<いいえ、奥日光です。手前の湖は中禅寺湖、背景のそびえ立つ山容は男体山ですね。


ここは奥日光の中禅寺湖畔。ご覧のとおり、好天に恵まれれば、日本にいながらも南太平洋のリゾート地タヒチに訪れたと錯覚しかねません。(誇張しすぎ?)


日光の湖沼を代表する中禅寺湖は、男体山の噴火によってできた火山性せき止め湖で、周囲25㎞、最大水深163mあります。

明治時代から昭和初期にかけては、湖畔に欧米各国の大使館別荘が次々と建てられるとともに、フライフィッシングやヨットレースなど様々な西洋文化が持ち込まれ、国際避暑地として賑わった歴史があります。明治の開国以来、横浜等の居留地とその周辺に行動範囲が制限されていた各国外交官たちは、夏の高温多湿から逃れるため、避暑旅行に出かけ、日光にやってくるようになったそうです。

現在、イギリス、イタリア、フランス、ベルギーの4ヶ国の大使館別荘が湖畔に佇んでおり、イギリスとイタリアの両大使館別荘はその役目を終え、現在は記念公園として一般公開されています。(入場は有料)

旧イギリス大使館別荘は今年の7月に開園したばかりで、週末には多くの利用者で賑わっているようです。

往事の歴代大使が楽しんだ、中禅寺湖とおりなす背景の山々を眺望できる贅沢なくつろぎを追体験できます。

ぜひお越しください!

詳細は栃木県立日光自然博物館のホームページをご覧下さい。

http://www.nikko-nsm.co.jp/topics/?p=1734

夏休みも終わり間近となった8月26日、日光パークボランティア8名とともに中禅寺湖周回線歩道南岸で清掃活動と標識磨きを行いました。歌ヶ浜駐車場から千手ヶ浜までの約12㎞を7時間。
歴史を感じさせる空き瓶や湖畔に吹き寄せられたペットボトルなどの他、地面に顔をのぞかせたビニールもありました。
顔をのぞかせているビニールを引っ張ると、次々とゴミが出てくることがあります。昔は、ゴミを埋めることが一般的な処理だった時代もあるそうです。当然、回収しようと掘れば掘るほど次々とゴミが姿を現します。(笑)

現在はマナーも向上し、ゴミを埋める人や意図的に捨てる人はいない、少なくなったことは事実でしょう。しかし、歩けば必ずゴミは見つかります。奥日光をはじめ、みんなが気持ちよく過ごせるよう、ゴミ持ち帰りがさらに社会に浸透してほしいものです。


いざ、千手ヶ浜へ!いざ、千手ヶ浜へ!                    看板拭きもやりました!