アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
南アルプスの「ニホンジカ対策ワーキンググループ」とは?
2016年12月01日
みなさん、こんにちは。
(会議の様子) |
南アルプスに関わる山梨県、長野県、静岡県、周辺10市町村、地主、林野庁及び環境省が構成メンバーです。 平成21年6月に発足した「南アルプス高山植物等保全対策連絡会」が時を経て、平成28年11月29日に南アルプス自然環境保全活用連携協議会傘下の「ニホンジカ対策ワーキンググループ」へ移行しました。
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平成20年、環境省はニホンジカによる影響などの現状を把握するとともに、今後の対策について専門家と検討しました。 その結果、ニホンジカからの影響は深刻で、関係者が協力して対策を進めていく必要があることがわかりました。 < その3: 情報共有の場が誕生(平成21年6月) > 南アルプスの自然が壊れてしまうのを食い止めるために皆で集まって、それぞれが、 ・どんな対策をしているのか ・その対策の効果はどうなのか ・どんな課題があるのか 等の情報交換と意見交換をし、より良い対策につなげていく場を作りましょう!
また、オブザーバーとして招いた専門家から、南アルプスの高山帯を利用するニホンジカの移動経路調査結果と、そこから見えてくるニホンジカの行動特性等についてお話しいただきました。 さらに、ニホンジカの行動特性を踏まえた捕獲効果の検証が改めて必要であること等の助言も頂きました。 |
(北岳山荘付近でくつろぐニホンジカ)
山に登ればシカの気配を頻繁に感じ、姿を見かけることもあります。 防鹿柵の外側では高山植物が食べられ、昔の写真に見られたお花畑は衰退し、植物が失われて土壌が流れ出てしまったような場所さえあります。 このワーキンググループで共有される情報が有効に活用されるよう、今後も関係者と協力し取り組み続けます。 |