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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

焼印コースター、大人気でした!

2017年05月18日
南アルプス

みなさん、こんにちは。

約600mと少し標高の高い芦安では、気温もちょうどよく、過ごしやすい毎日です。

事務所の周りでは、朝早くから様々な鳥の鳴き声が聞こえてきます。

ヤマブキの花も終わりに近づき、もうすっかり初夏の趣ですね。

さて、5月14日(日)に「第7回南アルプス芦安・新緑やまぶき祭」が開催されました。

私自身、はじめてのやまぶき祭り、はじめての焼印作りということで、どきどきしながらの参加でした。

前日の雨、当日のどんよりとした天気にもかかわらず、たくさんの方にお越しいただきました。

たくさんの人で賑わう会場

(たくさんの人で賑わう会場)

南アルプス自然保護官事務所では、昨年に引き続き、ニホンジカ対策やライチョウ保護増殖事業についての展示・解説、焼印コースターの配布を行いました。

焼き印コースターには、4種類の絵柄を準備していましたが、とりわけライチョウが人気でした。

4種類の模様が押されたコースター

(焼印コースター。

 左上からヤマトイワナ、ライチョウ、キタダケソウ、南アルプス国立公園のシンボルマーク)

今年は、材料となる木を選んでいただきやすいように、9種(シラカバ、ハンノキ、リョウブ、フサザクラ、ヤマザクラ、カキノキ、コナラ、ウリハダカエデ、ニセアカシア)を樹種ごとに分けて並べました。同時に標本を展示し、説明を添えることで、それぞれの見た目の違いや生態にも興味を持っていただけるよう工夫しました。

実際に展示したシラカバの木

(実際に展示したシラカバの樹木)

中でも男女問わず一番人気だった樹木が、シラカバです。多くの方が手に取り樹皮や断面を見て「きれい」とおっしゃってくださり、お祭りが終了する前になくなってしまうほどの人気でした。シラカバは別名シラカンバともいい、冷涼な山地に生育します。その名のとおり、白く、紙のように薄く剥がれる樹皮が特徴的です。

私は樹木について詳しくありませんが、今回のコースター作りを通じて、何種類もの樹木を見、触り、調べるなかで、それぞれが全く違った性質をもっていることを学びました。たとえば、樹木ごとに、生える場所、枝のつき方、樹皮や年輪の模様、材の色や質感、においが異なっていること、様々な利用方法があることなどを知り、今まで単なる「木」だったものが、少し違って見えるようになりました。今度山に登るときには、図鑑で調べた樹木がどのような花や葉、実をつけているのかに注目してみたいと思います。

また、今年はシール、バッジ、折り紙などの環境省グッズを配布し、子どもから大人までたくさんの方に喜んでいただくことができました。今回のイベントをきっかけに、一人でも多くの方に、自然環境について興味を持っていただければと思います。

私自身もめいっぱいお祭りを楽しむことができ、とてもよい1日になりました。
足を運んでくださったみなさま、ありがとうございました!