アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
春の脅威
2017年06月15日
尾瀬国立公園
尾瀬沼、尾瀬ヶ原共に雪解けが進みミズバショウだけでなくキンポウゲやザゼンソウなども徐々に顔を出してきました。
さて、今回はハルザキヤマガラシについて少し紹介します。
ハルザキヤマガラシとは繁殖期は春で日本に広く分布しているアブラナ科植物です。
(ハルザキヤマガラシ)
このハルザキヤマガラシという植物は実は日本の侵略的外来種ワースト100に指定されています。
日本の侵略的外来種ワースト100とは植物だけでなく他にもほ乳類や鳥類、両生類、魚類なども含まれており、外来種の中でも生態系や人間活動への影響が特に大きい種を優先的に取り上げています。
その中に入っているハルザキヤマガラシ、、、
実は尾瀬にも出現する可能性はあります。
繁殖力の強いハルザキヤマガラシは一度繁殖すると、あっという間に周辺に広がります。
そういったことが起きないように、尾瀬につながる公道沿いに外来種調査を実施しました。
御池→七入まで降りたところで、、、現れました。
ハルザキヤマガラシです。
(ハルザキヤマガラシ駆除作業後)
開けて日光がよく当たる場所に、繁殖するそうで、6月の中旬くらいが一番繁殖力が強い植物です。
駆除(採取)できるだけしましたが、まだまだ安心はできません。
今後も様子を見つつ駆除を行うことが必要そうです。
【おまけに】
公道を歩きながらの調査だったので様々な種の植物を見ました。
(トリガタハンショウヅル)
この種の花を見られることは少しだけ珍しいようで、とてもラッキーでした。
白くてきれいな花の形をしていましたが、どの辺が鳥形なのか気になるところです。
(トリガタハンショウヅルの花)
皆さんも探してみてください!