アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
秋の女峰山巡視
2017年10月25日
日光国立公園
みなさん、こんにちは!
日光国立公園の太田です。
9月末に女峰山に巡視に出かけましたので、1ヶ月遅れとなってしまいましたが報告します。
山の上では着実に紅葉が進んでいます。
馬立コースから登ったのですが、好天に恵まれこれから歩く女峰山から帝釈山の稜線がはっきり見えます。
同行はSレンジャーとBアクティブレンジャーです。
【馬立登山口から見る女峰山と帝釈山】
コースは唐沢小屋を通りますが、小屋を過ぎると広いガレ場のトラバースが有り慎重に歩きます。
背後の山は紅葉しています。
【女峰山山頂下のガレ場】
女峰山頂からは西の帝釈山に向かいますが、この間の稜線は岩場混じりのヤセ尾根で、女峰の下りはちょっと傾斜のある岩の多い道です。女峰山の稜線北面は日光地域では数少ないハイマツの群生地で、他にもガンコウラン、コケモモ、ミヤマダイコンソウ等の高山植物が確認出来ました。
【女峰山頂からの急な下り】
尾根道の途中には1箇所鎖場もあり登り切ると専女山の標識があり、女峰山が切り立って見えます。
【専女山から見る女峰山】
帝釈山を過ぎて下りに入るとオオシラビソを主体とする針葉樹林の中の道で、
登山道は雨でえぐられた溝のような道が続きます。
【オオシラビソ林の中の道】
下りきると富士見峠の標識があり、野州原林道自動車道終点の標識もあり、
過去には自動車も通行していたことがわかります。
【富士見峠の標識】
馬立まで、荒れ果てた林道歩きを続けます。
秋の好天に恵まれ楽しみながら、登山道や林道、植生の状況などの確認が出来ました。
奥日光は現在、紅葉のベストシーズンです。
秋の登山では天気の急変や寒さにしっかりと備えて、楽しんでください。
また、渋滞を避けるためにも公共交通機関でお出でください。