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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

湯ノ湖・コカナダモ除去

2017年11月17日
日光国立公園 番場美奈子

こんにちは。日光国立公園管理事務所の番場です。

日光では事務所の周りでも紅葉が終わりに近づき、奥日光の湯元では雪が舞い始めています。

湯元には、多様な生物が生息しその保存を推進すべき湖として、ラムサール条約湿地に登録されている湯ノ湖があります。

その湯ノ湖では近年、北米原産の外来種の水草コカナダモが繁殖し、その水質悪化等の影響が懸念されており、1998年にコカナダモの除去活動が開始されました。

今年も数日間、栃木県や日光市によって実施され、最終日の11月15日(木)は奥日光清流清湖保全協議会が主催で人力での除去と湖周辺の清掃を行い、日光国立公園管理事務所からも数名が参加しました。

除去は、ボートから碇を投げ込み、それに引っかかった海底のコカナダモを引き上げるという方法で、多くのボートが湖に繰り出しました。水深が浅く水が透き通った湯ノ湖では底にコカナダモがなびいている様子が見え、それをめがけて碇を投げます。

写真1:投げ入れた碇に引っかかったコカナダモを引き上げる

場所によって捕れる量が違い、碇に少し引っかかるだけの時もあれば、抱えるようにボートに引き上げる時もあり、大量のコカナダモを引き上げている様子は、まるで海で漁をしているようでした。

写真2:大量のコカナダモの引き上げ

写真3:コカナダモを載せて岸に戻ったボート

最終日は晴天で風も無く作業には絶好の日で、行政や地元住民、後援の伊藤園の方等、多くの方が参加され、みなさんの交流の機会としても有意義な活動でした。

写真4:晴天の湯の湖