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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

やまぶき祭の準備をしました

2018年05月02日
南アルプス国立公園

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

先日、今月中旬に芦安で開催される「新緑・やまぶき祭」の準備をしました。

「新緑・やまぶき祭」の南アルプス自然保護官事務所ブースでは毎年、林道や堰堤工事などで伐採された

木材を輪切りにし、焼印を押して南アルプス国立公園オリジナルのコースターを無料で配布しています。

この日は地元の方に協力していただきながら伐採された木材を輪切りにスライスする作業を行いました。

昨年のこの時期に今年作成する分の木の調達に行きました。太すぎると輪切りにする際の丸鋸に入らなくなってしまいますが、細すぎると焼印が押せないので太すぎず、細すぎず、コースターとして使える木を選びました。調達してきた木はすぐに輪切りにせず、倉庫の中で乾燥させます。なぜ、乾燥させるのかといいますと、伐採された直後の木は地中から摂取した水分を大量に含んでいます。伐採すると水分を摂取することができなくなり、乾燥し、膨張伸縮し始めます。水分を含んだ木を輪切りの状態で乾燥させると膨張伸縮が直にかかってしまい、ひび割れや反りに繋がります。その反面、丸太のまま乾燥させると輪切りの状態よりも膨張伸縮の負担が少なく、割れにくく、反りにくくなります。

形状を変えて乾燥させたコースターの比較写真

(形状を変えて乾燥させたコースターの比較写真)

乾燥させた丸太を丸鋸でスライスしていきます。お借りした丸鋸は目が非常に細かい鋸なので、

切断面がつるつるです!!

真剣な表情で丸太をスライスする小池保護官

(真剣な表情で丸太をスライスする小池保護官)

今年はリョウブやカキノキ、カエデやサクラをスライスしました!!

スライスした木

(スライスした木)

1日かけて約600枚スライスしました。小池保護官、お疲れさまでした!

焼印コースターの無料配布以外にも南アルプス国立公園についての展示の作成中です。お祭りが楽しみです。

事務所の前を流れている御勅使(みだい)川には4月末頃からこいのぼりがかけられました。

御勅使(みだい)川を元気よく泳ぐこいのぼり

(御勅使(みだい)川を元気よく泳ぐこいのぼり)

雨にも負けず、風にも負けず元気いっぱいに泳いでいます!!