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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

厳しい登山の中で励ましてくれる高山植物

2018年08月07日
南アルプス

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

「登山」と聞いてみなさんはどのように感じますか?楽しい・わくわくすると思う方もいらっしゃれば、疲れる・辛いと思う方もいらっしゃるかと思います。重い荷物を背負ってひたすら森の中を歩き、平坦な道になったと思ったら急に傾斜がきつくなったりと、決して楽なものではありません。疲れてどうしようもないそんなとき、足元をじっくり見てみてください。様々な色や形をした高山植物が咲いていることに気づくかと思います。そこで今回は、疲れを吹き飛ばしてくれる高山植物をご紹介したいと思います!

ミヤマムラサキ

△ミヤマムラサキ

黄色や白色、紫色の高山植物はよく見かけますが、水色の高山植物はなかなかないかと思います。この花は【ミヤマムラサキ】という花です。ミヤマムラサキは日本の固有種であり、岩壁の隙間に咲いていることが多いです。小さくかわいらしいこの花を見たら思わず、疲れも吹き飛んで思わずシャッターを切りたくなってしまうのではないでしょうか。

タカネコウリンカ

△タカネコウリンカ

この花は【タカネコウリンカ】といいます。植物全体がクモ毛で覆われており、黄色い花を咲かせる前は全体が紫黒色をしています。タカネコウリンカも日本の固有種です。低山に咲くコウリンカに比べ、花のメリハリはありませんが、一度見たら忘れないくらい独特の見た目をしていますよね!

ミネウスユキソウ

△ミネウスユキソウ

最後にご紹介するのは【ミネウスユキソウ】です。主に高山帯で咲きます。茎頂にまとまって花が咲き、花の表面にうっすら雪を被っているように見えることから漢字では「峰薄雪草」と書かれます。ウスユキソウに比べ、背丈が低いことが特徴です。¨日本のエーデルワイス¨と呼ばれています。

このほかにも変わった形の花や可愛らしい花が山にはたくさんあります。また、南アルプスにはここでしか見ることができない高山植物も多くあります。数が多すぎて名前が覚えられない!という方は、高山植物のガイド本や広河原インフォメーションセンターのパネル展示を見てください。山を歩きながらお気に入りの花を見つけるのも楽しみの1つになるのではないでしょうか。

二俣分岐から見る北岳(7月23日撮影)

△二俣分岐から見る北岳(723日撮影)

左俣の雪渓もだいぶ少なくなってきました。7月上旬の台風で北岳・大樺沢ルートはかなりのダメージを受け、通行止めとなっていましたが、7月22日に開通しました。開通されたものの、左俣上部の登山道が荒れており、二俣から八本歯のコル間を下りで通行するのはお勧めしません。上部で荒れており、登りも十分注意が必要です。南アルプス市観光協会のホームページでは北岳の登山道情報などを随時更新しています。参考にしてみてください♪ → http://www.minami-alpskankou.jp/cat15/