アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
南アルプスの四季(秋・冬)
2019年03月26日みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
先日の「南アルプスの四季 (春・夏)」に続きまして、今回は「南アルプスの四季 (秋・冬)」をお届けします。
【秋 9月から11月】
△仙丈ヶ岳 藪沢ルートの紅葉
高標高域では街よりも1ヶ月ほど早く色づき始めます。南アルプス各地で見られる紅葉はとても綺麗です。赤が多い場所、黄色が多い場所とさまざまです。高標高域では、この時期から日中でも時折寒さが感じられます。暖かい格好をして高山での紅葉狩りを楽しみましょう♪
△冠雪した北岳と紅葉の広河原
標高3,193mの北岳は早ければ10月中旬に雪が降ります。10月中旬は、広河原周辺の紅葉真っ盛りの時でもありますので、写真のような冠雪した北岳と紅葉の広河原を見ることができます。この時期は登山者だけでなく、紅葉を目的として来られる方も多くいらっしゃいます。寒いですが、気温が下がり空気が澄んでいるため、白くなった北岳の綺麗な景色を見ることができますよ!
△荒川岳カールの紅葉
9月下旬に荒川岳に設置している防鹿柵撤去作業をします。撤去作業中にふと顔を上げてみると、そこには美しい紅葉が!思わずパシャリ!夏は高山植物がたくさんのカールですが、秋には紅葉が綺麗なカールに大変身です!
【冬 12月から2月】
△閑散とした登山道
冬の夜叉神峠までの登山道は緑がほぼなくなり、静けさを感じます。そのおかげもあり、日が差し、遠くの山や甲府の街、櫛形山方面からは富士山もひょっこり見えます。登山道上の雪にはニホンジカやキツネなどの動物たちの足跡が残っていることがあります。足跡探しをしながら登るのも、楽しみ方の1つですね♪
△白銀の白峰三山
写真は薬師岳から見た白峰三山です。雄大な山並みに雪がつき、いつにも増して大きく感じられますね。薬師岳までとなると、どの登山口からも歩行時間がかなり長くなってしまいます。しかし、見える角度が少し変わってしまいますが、約1時間歩けば夜叉神峠からも白く輝く白峰三山を楽しむことができます。
△冬のオベリスク
朝日に照らされほんのり赤く染まっているオベリスクです。この写真は赤抜沢の頭から撮影しました。赤抜沢の頭からですと、オベリスクの全体を見ることができます。春の暖かさが感じられたオベリスクとはまた印象が違うように見えませんか?
他にも南アルプスの四季の魅力はたくさんあります!また、山に登らずとも山麓からも南アルプスの四季を眺めることができます。自分にあったスタイルで自然や山の魅力、そして、南アルプスの魅力を感じてみてはいかがでしょうか?