アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
栃木県で一番遠いと言われている山?
2019年05月09日こんにちは!日光国立公園管理事務所アクティブレンジャー藤本です!
今年度も引き続きよろしくお願いします!
さて、皆さま、自然環境保全地域をご存じでしょうか。
簡単に説明しますと・・・自然環境保全法及び都道府県条例に基づき、自然環境の保全や生物の多様性の確保のために指定された地域です!
もっと詳しく知りたい!という方へ → 自然環境保全地域情報
実は、日光国立公園の隣にあるんです!それが大佐飛山自然環境保全地域!
大佐飛山は、栃木県で一番遠い山と言われてたり、言われてなかったり・・・
その理由は、積雪期以外は深いヤブで行く事が難しいからです。
そして、冬を待ち、雪がしまった3月に行って参りました!
■黒滝山登山口(大佐飛山登山口)
大佐飛山に向かう稜線は、天空の雪回廊という名の素晴らしい場所があるそうです。
スタート時は、みんな気合いも入り、元気が有り余ってます!
雪のコンディションも良く、計画通りの登山になると、この時は、思ってました・・・
■黒滝山に向かう途中の登山道
写真からもお分かりかもしれませんが、雪が全く締まっていません!
昨年度、奥日光地域は雪が少なかったのですが、どうやら前日辺りに積雪があった模様です。事前に天気予報で確認済みでしたが、ここまで、しっかり積もっているのは、予想外です。
■ラッセルの様子
4人で交代しながらラッセルを行い、ここからは時間との勝負です。
下山の体力を残しながら、時間のある限りラッセルです。
■那須連峰を遠望
残念。時間切れで大佐飛山まで辿り着けませんでした!
大佐飛山手前の大長山付近にて撤退です・・・
この悔しい気持ちを忘れずに、来年の3月にまたチャレンジしようと思います!
※冬山は夏山とは違う魅力がある一方で、危険もあります。しっかりと準備・計画をお願いします。
登山届け・山岳保険の加入・緊急時の連絡手段・天気の確認・エスケープルート・常備薬など万が一に備え、事前の準備も行い、安全第一で無理のない登山を楽しみましょう。
登山は自己責任が原則なので十分な体力・装備・計画を!