2019年6月14日
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2019年06月14日海岸清掃『フレッシュ大瀬ダイバーズデイ』
富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子
みなさま、こんにちは!! 沼津管理官事務所の山田です。
ついに関東も梅雨入りしましたね。しばらくは天気を読みながらの巡視になりそうです。
夏は得意ではありませんが、夏山には早く登りたいとワクワクしている今日この頃です。
先日、静岡県沼津市の大瀬崎海岸で行われた、環境省・日本財団共同の取組の1つである「海ごみゼロウィーク」 "これ以上海にごみを出さない"という社会全体の意識を高めるためのプロジェクトに登録の、海中・海岸の環境保護を目的とした清掃「フレッシュ大瀬ダイバーズデイ」にレンジャーと参加しました。
【 清掃参加受付 】
【 清掃の様子 】
参加者は関係者も含め約600名とたくさんの方が清掃に参加して下さいました。
ダイバーの方は海底を潜りながらゴミを集め、私たちは海岸周辺のゴミを拾いました。
レンジャーと二人で90ℓゴミ袋3つ、45ℓゴミ袋3つ分のゴミを回収しました。午前中の数時間でこのゴミの量です。特に多かった物は発泡スチロール、コンビニのお弁当の容器や、おにぎり・パンの袋、ペットボトルです。他にはボールや、縄、網、肥料袋、育苗ポットなども多く見られました。この中で劣化している発泡スチロールは、強く掴むとバラバラになるので慎重に回収しました。海岸の石の隙間に入ってしまったゴミはなかなか回収が難しく拾えない物もありました。
【 レンジャーと回収したゴミ 】 【 集められたゴミ 】
午後からは、大瀬フォトコンテスト等のイベントが行われて、大瀬の海をこよなく愛するダイバー達の、よりすぐりの写真がプロの写真家によって評価・表彰されました。どの写真も絶妙なタイミングで撮られていて、深さにもよりますが30分程の潜水時間で奇跡の瞬間に出会えた運と写真技術はすばらしいと思いました。コンテストで選ばれた写真は来年(2020年)の大瀬カレンダーに使われるそうです。
私も写真を見ていて、久しぶりに大瀬でダイビングがしたくなりました。
大瀬崎は、駿河湾に約1㎞突き出した半島で、珊瑚礁やカラフルな熱帯魚が見られ透明度も高いのでダイビングの名所として有名です。夏は海水浴でにぎわい、岬の先端にある「大瀬神社」や「神池」など観光スポットもあります。伊豆七不思議の1つ「神池」は海岸からほんの数十mしか離れておらず、標高も1mほどなのに海水は含まれておらず、鯉やナマズなど無数の淡水魚が生息しています。また、周辺は天然記念物のビャクシン樹林が群生しています。海越しに富士山を望むこともできます。
【 大瀬神社 】
【 神池 】
【 天然記念物ビャクシン 】
これから梅雨が明け本格的な夏が来ます。レジャーで海や山に行く機会も増えると思いますが、ぜひ自分のゴミは自分で持ち帰る、決まったゴミ捨て場に捨てるなど、少しでも意識してレジャーを楽しんでいただけたら嬉しいです。平地で捨てられたゴミが、川を流れ海流に乗って最終的に海に漂着することもあります。たくさんの人が、どこにいてもゴミを捨てない意識を持って生活出来たらいいですね。
2019年06月14日白い花の季節 大島 三原山(伊豆諸島地域)
富士箱根伊豆国立公園 伊豆諸島 竹下実生
こんにちは。伊豆諸島ARの竹下です。
さて突然ですが、皆さんは、この歌をご存じでしょうか。
卯の花の匂う垣根に
ホトトギス早も来鳴きて 忍び音もらす
夏は来ぬ
童謡の「夏は来ぬ」です。
歌詞には、「卯の花」という名前が出てきますが、どんな花なのかというと...
「卯の花」というのは、ウツギの花のことです。
登山道や林道沿いで見たことある!という方も多いのではないでしょうか。
山歩きでこの花を見かけると、夏が始まるな、、と感じます。
今、三原山のトレッキングコース周辺では、このウツギの花が見頃です。
この季節は、ウツギの他にも、大小様々な白色の花が咲いています。
今回は、巡視中に見つけた「白い花」を紹介します。
ニオイウツギ Weigela coraeensis var. fragrans
(ハコネウツギの島嶼変異形)
三原山周辺で、ウツギと共に目立って綺麗に咲いているのが、ニオイウツギです。
ハコネウツギの島嶼変異型で、少し香りがするのが特徴です。
学名のラテン語にも、"fragrans (芳香のある)"という言葉が入っています。
写真の花は白色ですが、日にちが経つにつれて、紅色に変化していきます。
オオバエゴノキ Styrax japonica var. kotoensis(エゴノキの島嶼変異形)
道の上に、サクラに似た白い花が幾つか落ちていたら、見上げてみてください。樹上にオオバエゴノキの花が咲いているかもしれません。
マユミ Euonymus sieboldianus (漢字名:真弓、檀)
イヌツゲ ilex crenata(漢字名:犬黄楊)
マユミとイヌツゲの花は、小さくてあまり目立ちませんが、よく見ると可愛らしい形をしています。
ハチジョウイボタ Ligustrum ovalifolium var. pacificum(オオバイボタの島嶼変異形)
ハチジョウイボタの花は、小さい花が房状に集まって咲くので、よく目立ちます。いい香りがするので、見つけたらぜひ確かめてみてください。
出典:「伊豆大島ジオパーク パンフレット」伊豆大島ジオパーク推進委員会,(2018年11月版)
大島の中央に位置する三原山には、中央噴火孔の周りに砂漠と溶岩石群が、その周りを囲むようにして樹海が広がっています。
三原山の主なトレッキングコース6つ(下記地図参照)のうち、「お鉢巡り」「月と砂漠ライン(駐車場より先)」以外のすべてのコースで、樹海の中を歩くことが出来ます。
梅雨の晴れ間に、ぜひお越しください。
【大島へのアクセス・島内交通・そのほか観光情報】
伊豆大島の楽しみ方発見サイト『伊豆大島ナビ』 https://oshima-navi.com/
こんにちは 小笠原の玉井です。
6/6(木)、海ごみゼロウィークの一環として、ビーチクリーンイベントを行いました。
近年、マイクロプラスチックによる生態系への影響など
海ごみ問題が注目を集め、世界的に海への関心が高まっています。
海ごみゼロウィークとは、環境省と日本財団が共同し
5/30(ゴミゼロ)~6/8(世界海洋デー)前後の期間を定め、
海ごみ問題について行動し、海の未来を変えようという取り組みです。
https://uminohi.jp/umigomi/zeroweek/index.htm
今回は、小笠原村と共催し、父島の南西に位置する洲崎地域の2つの海岸で実施。
一般参加20名程と、地元団体、海上保安庁等の協力の下
約170袋(30L袋換算)のごみを回収し、海岸はとてもきれいになりました!
小笠原は海流や風の影響により、漂着物がたまりやすい海域にあります。
そのため、海岸には多くのごみが漂着しています。
小笠原では、地元団体がカヌーなどのマリンスポーツでの海岸利用時に
環境教育の一環として、マイクロプラスチックの回収などを行い、
私たちの暮らす島の海ごみ問題について真剣に取り組んでいます。
ビーチクリーンを通して、
ひとりひとりが海への関心を持つことが大切だと感じました。
玉井