アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
いろいろな場所から見る南アルプス
2019年12月17日みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
これまでたくさんの南アルプスの山々の写真をアクティブ・レンジャー日記にアップしてきました。その写真のだいたいが南アルプス国立公園内から見た南アルプスの山々です。今回は南アルプスの山々を南アルプス国立公園外から見るとどのように見えるのか、お伝えしたいと思います。
1.三つ峠(富士箱根伊豆国立公園)
三つ峠は富士山のほぼ真北に位置し、富士河口湖町、西桂町、都留市の境界にあります。富士山の大展望、ロッククライミングのメッカ、高山植物が多いことから1年を通して多くの方が登ります。三つ峠からは南アルプスを北部から南部まで見ることができます。写真は主に北部をメインにまとめてみました。写真撮影日は雲一つない快晴で、南アルプスだけでなく、北アルプスも一望できました。富士五湖管理官事務所の小西アクティブ・レンジャーが作成した三つ峠の紹介はコチラ!登山計画の参考にしてみてください。
2.美ヶ原高原(八ヶ岳中信高原国定公園)
美ヶ原高原は長野県松本市、上田市、長和町にまたがり、王ヶ鼻、王ヶ頭、牛伏山、鹿伏山、武石山の総称です。日本百名山に選ばれています。山上は平坦で夏季には牛や馬が放牧されており、ソフトクリームや牛乳が販売されています。長距離コース、短距離コースと選べるので、自分の体力に合ったトレッキングができるので登山初心者の方にも健脚の方にもオススメです!中でも王ヶ鼻では41座の日本百名山の展望を楽しむことができます。南アルプス方面は鳳凰三山を始めとし、南部の山々まで見ることができちゃいます!11月初旬に撮影しましたが、標高が高い山ではうっすら白くなっているのが分かります。撮影日は高く雲が広がってスッキリしない天気でしたが、南アルプスを一望することができました。
3.金峰山(秩父多摩甲斐国立公園)
金峰山は山梨県甲府市、北杜市、長野県川上村にまたがる標高2,599mの日本百名山です。修験道の開祖、役小角(えんのおづぬ)によって奈良県吉野の金峰山から蔵王権現を勧請(かんじん)したことに始まるとされる金峰山信仰は、左に写っている岩塊、五丈岩(高さ約15m)を本宮とし、各登山口には金櫻神社や金峰神社が祀られています。(参考:山梨市観光協会https://www.yamanashishikankou.com/nature/kinpusan/)
山頂からは写真の通り、北部の山々を一望することができます。金峰山へは1年を通して登ることができるので、緑の南アルプスと白い南アルプスの両方を楽しむことができます。
いかがでしたか?普段、南アルプス山域の中から南アルプスの山々を見ていることが多いですが、違う山域から南アルプスの山々を見るのもいいものですね。 富士山や北アルプスの槍ヶ岳と違って南アルプスの山々は他方面から見るとどれがどの山か分かりづらいですよね。登頂したとき、どれがどの山か分かるようになると楽しみがまた一つ増え、目標の山も見えてくると思いますよ♪