アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
バードウォッチングを楽しもう!第2弾!
2020年03月03日みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
1月末にお届けした『バードウォッチングを楽しもう!』の第2弾です!雪が地面を覆うと鳥たちは陸でのエサ探しをやめ、木の幹の中にいる虫や木の実を食べるようになるので、木の枝や幹に止まっていることが多くなり、見つけやすくなります。見つけることができた鳥たちをみなさんにも紹介したいと思います。
【オオアカゲラ(♀)】
登山道を歩いていると「トントン」と木を叩く音が聞こえました。でも、姿が全く見えない・・・方向を変えながら探してみると。いました、オオアカゲラのメスです。オオアカゲラはキツツキ科。キツツキと言えば、頭が赤いイメージが強いと思います。(私だけでしょうか?)赤い頭をしているのはオスでメスは赤くありません。身体の模様が分からないときは頭の色に注目です。
【エナガ】
この2羽は同じエナガ。でも、見た目がすこ~し違うように見えませんか?違うポイントは体の色です。左は真っ白ですが、右は頬のあたりがオレンジ色っぽくなり、全体的にグレーっぽく見えます。真っ白な個体は若鳥で、右は少し年上の個体です。オスとメスで体の色が違うことも多いですが、年齢によっても色が違うことがあります。鳥は奥が深いです・・・
【キバシリ】
さて、どこにいるでしょう。木にしか見えない!という方はよく目を凝らしてください。この子はキバシリです。くちばしが細く下に曲がっており、尾が細いです。キバシリはオスとメスどちらも同じ色をしており、冬期はカラ類やエナガなどと一緒に行動していることが多いです。キバシリの特徴は幹に縦に止まり、らせん上に登りながらエサを探します。まるで忍者!地元の方に¨キバシリは木を縦横無尽に走り回る¨と聞いていましたが、撮影した時も走り回っていて、見つけたときはすごく嬉しかったです!
季節や時間帯や標高によっても見ることができる種類が変わってきます。ただ、時間帯や標高の条件が揃っているにもかかわらず、見ることができないということもあります。自然の景色との出会いと同様、動物たちとの出会いも一期一会ですね。冬鳥を見ることができる時期もそう長くないので、時間を見つけてバードウォッチングを楽しみたいと思います。
最近は暖かい日もあれば肌寒い日があったりで、寒暖差がありますね。急に寒くなってもいいように、防寒着はしっかりお持ちの上、登山やバードウォッチングをお楽しみください♪