アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
令和元年度をふり返る 【動植物編】
2020年03月24日みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
さて、タイトルの通り令和元年度に撮りためた写真を動植物編と景色編に分けてふり返りたいと思います。今回は動植物編です!南アルプスにはたくさんの動植物が生息・生育しています。その中のいくつかをわたしの個人的なエピソードを交えて紹介したいと思います。
■ミヤマハナシノブ
なんでミヤマハナシノブ?と思われる方もいらっしゃるかと思います。アクティブ・レンジャー3年目になるまでミヤマハナシノブを見たことがなく、『この花を見たいな~』とずっと思っていたところでやっと見つけることができた花でした。わたしにとって思い入れがある花です。北岳と北アルプスの白馬岳にしか咲いていない希少な花です。
■ニホンザル
北岳の標高約2,700m地点で撮影しました。芦安では昼夜問わずよく見かけますが、まさか高標高でも見ることになるとは、、、撮影したときはライチョウをケージ保護しているときでちょうど夕方のお散歩をしている最中でした。こちらに登ってくることはなく、足早に降りていきました。撮影できたのは1頭だけでしたが、続けて2~3頭ほど走り去っていきました。お散歩の見張りを人間がしていたから近寄らなかったのでしょうか?人間がいなくてもライチョウへの害がないことを願います。
■ライチョウ
ライチョウを見る機会は多くあるのですが、私はオスをあまり見たことがありません。卵が孵化するまではオスも見張りをしますが、子育ては基本的にメスのみです。ケージ保護の時は子育ての段階なので、残念ながら父親を見る機会はありません。この写真はちょうど見張りをしているときで、「ゲロゲロ」とカエルのような鳴き声を出していました。かわいい見た目に反して、衝撃的な鳴き声をするのでぜひ聞いてみてください。天候が良くても運が良ければ出会うことができますよ♪
<おまけ>
どこに何がいるかわかりますか?ピントが合っておらずブレブレの茶色の物体、なにか分かりますか?・・・オコジョです。仙丈ヶ岳の山頂で撮影しました。急に出てきて急にいなくなるという瞬間的な出会いでしたが、何枚かシャッターを切る中で撮影できた1枚です。カメラを向けても逃げないライチョウと異なり、カメラを向けなくてもどんどん逃げていってしまうオコジョの撮影は難しすぎました。人生初オコジョ。顔が全く見えずに可愛いかどうかの確認もできませんでした。次見たときはピントがしっかり合って可愛らしいお顔を撮影できるように頑張ります。
次回は景色編です。登ったことがある場所が出てくるかもしれません!お楽しみに♪