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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

令和元年度をふり返る 【景色編】

2020年03月31日
南アルプス

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

前回の「令和元年度をふり返る【動植物編】」に続いて、景色編です。今年は悪天候が続きましたが、天気の良い日を狙って巡視に行っていたせいか、綺麗な景色をたくさん撮影することができました。たくさんの写真を載せたい気持ちでいっぱいですが、4枚に絞りました。その時のエピソードやおすすめポイントもあわせてお伝えしたいと思います。

■鳳凰三山・地蔵ヶ岳

南アルプスの中で特にお気に入りの場所です。そのお気に入りの場所で(個人的に)綺麗に撮ることができました。カメラの設定をマニュアルにして撮影にじっくり打ち込みました。手前に見えるお地蔵さんは「子授け地蔵」と呼ばれ、古くから親しまれています。最近は各登山口から日帰りで三山縦走される方が多くなってきていますが、ゆっくりまったり12日コースで高山植物(鳳凰三山にしか咲かない花もあります)や花崗岩で作られた砂浜の稜線から見る360度パノラマを楽しんでいただきたいです。

■荒川三山・悪沢岳

中岳を少し悪沢岳方面へ下った場所で撮影しました。奥に写る大きな山が悪沢岳です。¨南アルプスの山は大きい¨と言われますが、この写真に写る悪沢岳、とても大きく見えませんか?普段は横で撮影することが多いですが、縦で撮影したところ、山の大きさがよく分かるような気がします!手前に写っている登山者がとても小さく見えますね。山が大きい=時間がかかるのは間違いありませんが、今年は4連休が多いので時間が確保できる方はぜひ挑戦してみてください。

■北岳

北岳・二俣で撮影しました。登山者カウンターの点検で6月から月1で巡視していますが、今年度は7月も8月も天候が悪く長時間の巡視ができずにいました。9月初旬の晴れ間を狙って撮影したもので、秋の花を代表するキオンが大群落を作っていました。北岳とお花、双方が揃うとさらに映えますね。ニホンジカの影響があり、昔の北岳のようすから変わっている箇所もありますが、まだまだ高山植物を楽しむことはできますよ!

■兎岳、中盛丸山

聖岳から撮影しました。兎岳、中盛丸山ってあまり聞かない名前ですよね。この2つは赤石岳から聖岳の間にあり、縦走するときには必ず通過する場所です。この写真から南アルプスの奥深さが感じられます。聖岳から中盛丸山に続く登山道を辿ってみるとあまりの距離に気が遠くなりそうですね。と言っても、実際に歩いてみると4時間程度です。(この4時間を遠いととるか、近いととるかはあなた次第です。)南部は登山者が少ないので、静かな山歩きを楽しむことができます。

これまでの日記にも積雪の時期から紅葉の時期まで、わたしが大好きな南アルプスの景色がたくさんあります。さかのぼってご覧いただいて、行ってみたい場所を見つけてみてください。早いもので今年度も終わろうとしています。来年度もアクティブ・レンジャー日記の更新、頑張ります!