アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
#STAYHOME 山梨百名山って?
2020年05月12日みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
みなさんは山梨百名山をご存じですか?平成9年2月にできたもので、大菩薩・道志山系、南アルプス山系、富士・御坂山系、八ヶ岳・秩父山系の4エリアに分け、そのうちの100山を山梨県が選定したもので、南アルプス山系では27座が選定されています。今回はその一部を紹介します。
■日向山(ひなたやま) <標高 1,660m>
樹林帯ではセンジュガンピやイワカガミなどの植物を楽しみながら、山頂では想像もしていなかった、一面に広がる砂浜!山にいるのに海に来たような気持ちになれます!山麓から見ると夏でも雪を被っているように白く見えます。甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山と同様、花崗岩が風化したできた白砂が広がり、甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳が一望できます。
■櫛形山(くしがたやま) <標高 2,052m>
髪をとかす¨くし¨の形に似ていることから櫛形山と呼ばれるようになりました。主に北尾根、中尾根、南尾根、池の茶屋の4つの登山口があります。夏期はアヤメやマツムシソウなど数多くの高山植物が咲きます。コメツガやサルオガセなどが自生し、「これぞ、南アルプス!」といった雰囲気を楽しめます。また、富士山や白峰三山、甲府盆地などの眺望も楽しむことができます。
■アサヨ峰 <標高 2,799m>
名前の由来は朝日が当たる峰から来ているのだとか。栗沢山と鳳凰三山を結ぶ早川尾根上にあり、甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳、北岳の展望を横目に2,700mの稜線歩きを楽しむことができます。南アルプス北部の主峰に囲まれながら歩く、なんとも贅沢ですね♪登山者があまり多くないエリアなので、静かな山歩きを楽しむことができます。
■北岳 <標高 3,193m>
南アルプス国立公園を代表する高山、北岳。富士山に次ぎ、2番目に高い山として知られています。北岳にしか咲かないキタダケソウや南アルプス固有種のタカネマンテマやタカネビランジなどたくさんの高山植物が咲きます。また、ライチョウの生息地にもなっています。
他にも前衛峰では雨乞岳、甘利山、山伏、南アルプス国立公園内では鳳凰三山、間ノ岳、鋸岳などが選ばれています。選定されている27座の中には南アルプス国立公園はもちろん、南アルプスユネスコエコパーク内の山もあります。山梨百名山 詳しくはこちらから!
山梨百名山の他にも長野県では信州百名山、静岡県では静岡の百山などそれぞれで百山を選定しているようです(必ずしも県が選定しているわけではありません)。コロナウイルス感染拡大防止の為のため登山が困難な地域も多いなか、お住まいの県の百名山を調べるのも面白いですね。