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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

#STAYHOME 南アルプスのアクティブレンジャー業務

2020年05月28日
南アルプス

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

今回は南アルプス自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーの業務について書きたいと思います。

■南アルプス国立公園の巡視および写真撮影、利用者指導

山梨県、長野県、静岡県の3県にまたがる南北に広い国立公園です。ご存じの通り、山深くひとつひとつの山がとても大きいので巡視にはとてもやり甲斐を感じます。亜高山、高山帯の巡視は6月から始まります。

雪渓を歩いたり、倒木をどかしたり、防鹿柵の作業を行ったり。ただ歩くだけではなく、ゴミ拾いや高山植物の開花状況の確認、ニホンジカの食害を見ながら歩きます。利用者(登山者)からはコースタイムを聞かれることが多く、会話する中で、「○○からの景色がすごくよかった!」、「また南アルプスに登りたい!」などの声をいただくこともあり、嬉しい気持ちになります。

■ホームページ等を活用した情報発信

このアクティブ・レンジャー日記や南アルプス国立公園ホームページ、国立公園SNS、野呂川広河原インフォメーションセンターの展示などがあります。

南アルプス国立公園ホームページ:http://www.env.go.jp/park/minamialps/

国立公園Instagramhttps://www.instagram.com/nationalpark_japan/?hl=ja

国立公園Facebook https://www.facebook.com/NationalParksOfJapan/

アクティブ・レンジャー写真展もツールの1つです。この写真展はアクティブ・レンジャーが主体となり、関東地方環境事務所管内の国立公園の景色や生き物を多くの方に紹介し、自然の素晴らしさや大切さを伝え、自然保護と適切な利用、国立公園、アクティブ・レンジャーの普及啓発を目的に行っています。昨年度は夏に野呂川広河原インフォメーションセンターで、冬は南アルプス市芦安支所で開催しました。

野呂川広河原インフォメーションセンターでの開催時には、北海道や九州など、県内外問わず多くの方にご覧いただきました。南アルプス市芦安支所での開催時には、地元の方が来られ、直接、写真の説明やエピソードなどお話ししました。来場者の反応を直に感じることができ、有意義な時間でした。どちらも南アルプス国立公園およびアクティブ・レンジャーの普及啓発になったと思います。

また、昨年はサントリーさんと連携し、「冒険手帳」を作成しました。

南アルプスは山深く、地元に住んでいても登ったことがない子どもが多いため、現地に行かずとも南アルプスの魅力が伝わるようにし、かつ子どもたちにも興味を持ってもらえるよう工夫しました。高山植物や地質・地形、ニホンジカ対策など幅広い内容を取り扱い、分かりやすく説明しています。水に濡れても破けない素材を使用しているので野外でも使えます♪

その他にもこんな業務があります。

北岳周辺で行われているライチョウ保護増殖事業の取り組みの1つ、「捕食者対策」で捕獲されたテンを下ろす業務、山梨県および長野県で行われているニホンジカ個体数調整のわな設置・見回りの同行、希少生物の違法捕獲パトロール、物品購入などの事務作業、季節ごとに行われる開山祭やイベントの対応など。

関東事務所では他にも20名ほどのアクティブレンジャーがおり、事務所ごとに業務の内容が異なります。ぜひ、他地域のアクティブ・レンジャー日記もご覧ください♪

アクティブ・レンジャー日記〈関東地区〉http://kanto.env.go.jp/blog/index.html